MENU

日誌

七夕コンサート

どうも、学びの森のキノシタです。

今日は<音>の講座の最終回、ということで七夕コンサートを開催しました。

 

席の配置も今までと違って、隣の人との距離が近いです。

真ん中には竹内さんがドラムでスタンバイ。

 

 

みんながキュッと集まったことで、一体感が出ていました。

さぁいよいよ練習+本番です。

 

1曲目は、生徒のリクエストが最も多かった曲。

「ちゃ・ちゃ・ちゃ・ちゃ・ちゃ・ちゃ・ちゃちゃ・ちゃ!」のリズムを2回繰り返して、しっかり止まります。

 

僕たちが止めたあとを、竹内さんが曲をつないでくれて、また僕らへ返してくれます。

こうすることによって、これまでぶつ切りだった曲が一気に流れのある曲になるから驚きです。

 

”かわいく” さん、はい! ”悲しく” さん、はい! ”めちゃ遅” さん、はい! ”めちゃ速” さん、はい!

竹内さんから僕たちに返ってくるときに、色んなオーダーが入ります。

 

後から音源を聞いたんですが、ちゃんとそんな感じに聞こえる不思議!

みんなそのオーダーにしっかり音で応えたからそう聞こえるんだと思います。

 

これまで積み重ねてきた、竹内さんとの音でのコミュニケーションが、しっかりと演奏として表現されていたと思います。

抜群の仕上がりで1曲目はフィニッシュ!

 

続いて2曲目へ。振り返れば、この日に向けて色んなことに取り組んできました。

自分の好きな音を好きなように出す、周りの音をしっかり聴く、周りの音に自分の音を乗っける、音を止める/つなげる、全体で音を合わせる、型を意識して音を出す…。

 

2曲目はこうしたことがぜーんぶ詰まった演奏に挑戦しました。

しかも、グループに分かれて演奏するだけでなく、楽器ごとのチームに分かれて演奏する部分もあったのでめちゃくちゃ大変でした…。

 

 

この難しさが伝わるでしょうか!?たぶん伝わらないのでもう少し詳しく説明します!

まず、こんな風に各楽器と各チームで音の型があるんです。

 

 

 

 

 

 

つまり、①ベースとなる音の型と自分の楽器の音の型、②それをどのタイミングで演奏するか(※グループ別とチーム別の2種類)、を覚えないといけないんです!!

どうでしょう?難しさが少しは伝わったでしょうか?僕は結構頭がこんがらがりました…。

 

竹内さんの説明を聞いても、ポカーンとした顔の子が多かったです。

ならばもう実際にやってみるしかない!!

 

というわけで、パート練習を早々に切り上げて通しの練習へ。

 

 

や、やっぱり難しい~!

途中で「どこで演奏するんやっけ?」とか「自分の楽器の音の型忘れた!」みたいなことが各地で発生しました。

 

でも実際にやってみて、そういうことか!となった子も多かったみたいです。

竹内さんもいけると踏んだようで、ぶっつけ本番へ。

 

「これが最後の演奏になりますー!みんな楽しみましょー!」

竹内さんの掛け声で、みんなの雰囲気がガラッと変わりました。

 

竹内さんのジェスチャーに合わせて音を出すイントロ。

好きな音を好きなように出して盛り上がるだけでなく、ちゃんとジェスチャーに合わせて音を止めたりつなげたり!

 

ベースとなる音の型は何度も練習したからか、身体に沁みついている感じがしました。

周りの音をしっかり聴きながら、そこに自分の音を乗っけてアンサンブル。

それぞれのグループ演奏、チーム演奏も、お互いを意識しながら、たまに目くばせなんかしちゃったりして!

 

最後にして最大の山場は全体で合わせます。

4小節分、尻上がりに音が嚙み合っていく感覚!みんなの表情も楽しそう!

 

締めのジャ――――――ン!もばっちり決まって演奏が終了。

約3分半、みんな集中を切らさずにやり遂げました!

 

おぉー、なんか演奏になってたな!

予想以上に音が合ってた!

なんとなくまとまってる!

 

みたいなつぶやきが聞こえてきたので、みんなで演奏を楽しめたことがうかがえました。

やっぱりひとつの演奏としてカタチにできると、達成感がありますね。

生徒たちの感想にも同じような意見が多かったです。

 

演奏を改めて聞いていて、なんか学びの森っぽさを感じました。

型を意識したとはいえ、その通りに演奏できることだけが正解ではないと思います。

 

映像からうかがえる一人ひとりの音の出し方、楽しみ方が、なんとなくまとまっている感じ。

小学3年生から高校1年生まで、学年もバラバラで、個性なんて言い始めたらもっとバラバラ。そんな人たちがこの場に集まって、音を楽しんだ結果、ひとつの演奏ができあがった。みたいな物語がこの場所で表現されているようでした。

 

いやぁ~味わい深い!

連続8回、生徒からしたら「長すぎ…」と感じた子も多かったと思いますが、何かしら心に残るものがあればいいですね。

 

音を楽しむということを、一緒に楽しみながら伝えようとしてくださった竹内さんには本当に感謝です。

毎週どんなメニューにするかめちゃくちゃ色々考えてくれてました。

 

何より、講座を自分の想定に収めようとせずに、その時その瞬間の生徒の様子をキャッチして試行錯誤を繰り返そうとしてくれたことが、生徒たちにとっても大きかったと思います。

またどこかの機会に学びの森に関わってくださると嬉しいですね。

 

そんなこんなで<音>の講座、これにて終了です!

改めて一連の講座の様子を知りたい方はコチラ↓もチェックしてみてください。

 

「音で出会う」

「演奏になってる!」

「音楽を”つくる”」

「自分勝手と自由の違い」

「次のステップへ」

「色んなことは音に出る」

「合わせるってこういうことね!」

「点・線・カタチ・絵・色」

 

僕もまたゆっくりとこのプロセスを振り返りたいと思います。

では、また~

 

あ!今日七夕ですね!七夕コンサートっていう題名にしておいてすっかり忘れていました…。

学びの森では玄関に短冊やかわいらしい飾りのついた笹を置いております。

みんなの願いも叶いますように。