MENU

子どもたちの変容

病人としてじゃなく、高校生として生きていきたい

NO.011

発達課題

発達検査の結果を持って相談に来られる方は、少なくありません。彼のお母さんもその一人でした。ADHDという診断でクリニックに通い投薬を受けているとのことでした。多動の傾向を持っている不登校の子どもは珍しくありません。どうしても学校でトラブルことが多く、そのたびに注意されることになってしまい、結局は本人はストレスを抱えることなってしまうからです。失敗経験の蓄積が、新たな問題行動を生んでしまうという構造です。

配慮をしながら成功経験の蓄積を

一般的に多動的傾向を持つ子どもの中には、知的に優秀な子が多いです。彼もその一人でした。学校ではなかなかうまくいかなかったことが、ここではうまくいくので達成感を手に入れることができたわけです。問題があるから行動を制限するのではなく、配慮をすることで十分に行動達成できるようにすることがポイントになるわけです。

高校生として

高校受験が迫った頃、彼には大きな葛藤がありました。薬です。薬を飲むとどうしても眠気が襲い、勉強に集中できないというのです。でもドクターの話では、薬を飲まないとチックが出てしまい、勉強に集中できないということでした。ずいぶん悩んだ結果、彼が出した一つの答え、それが「病人としてではなく、高校生として生きていきたい」というものでした。彼はこのことをドクターに告げ、投薬をストップしてもらうのです。

新しい生活へ

こうして彼は、高校へと進学していきました。大きな葛藤に彼なりの答えを見出して、自分の次の人生を切り拓いていったのです。不登校の子どもたちに私たちが望むのは、そんな心の強さなのかもしれません。それを支える経験を彼らは日々送っているのです。

性別 : 男(亀岡市)

在籍年齢 : 中2~中3