社会福祉士になって若者支援を
NO.007
お母さんが病気に
彼女は、中1の時のクラブの人間関係が原因で不登校になりました。当時、根性論を語る担任とも折合いがつかず、その関係もギクシャクしていたそうですと。学校へ行かなくなると、両親がよくもめるようになり、家族全体が嫌なムードに包まれ、「みんな自分のせいだ」とだんだん自身を責めるようになりました。そんな時、これ以上私が家にこもっていたら、お母さんが病気になると思って彼女自身が学びの森に連絡を入れたのです。
仲間との関係が自信を育てた
とにかくなんとかしなければと思っていたので、彼女はすぐに入学を決めました。不安はあったようですが、だんだん学びの森での学習生活に慣れていきました。教室の柔らかい雰囲気が彼女にはとてもあっていたんだと思います。そのうち仲のいい友達もできて、少しずつ笑顔が戻ってくるようになりました。自信が芽生え始めたように思います。
学校に行っていた時より成績が上がった
彼女はもともと勉強が嫌いでした。やってもやっても積み上げることがどうもできなかったと振り返ります。だから以前、学校へ通っていた時の成績は、ほぼ「2」がベースだったそうです。でも、学びの森を卒業するときは、ほぼ「4」がベースになっていました。きっと、ここで「学び方」を手に入れたんだと思います。そして、進学先は私立高校の特進コースに決めました。学校に行かなくなってからぐんと勉強ができるようになったんですから、面白いですね。
若者支援がしたい
高校生活を十分に楽しんだ後、彼女は自分と同じような境遇にいる若者の支援がしたいと思い始め、社会福祉士を目指して大学を受験しました。そして、AO入試で自分の希望する私立大に入学することができました。大学生活を楽しみながら、自分の夢に向かって歩んでいます。