夢は鉄道マン
NO.011
いじめから不登校へ
彼は中学に入るや否や、いじめがきっかけで不登校になりました。学校へ行かなくなると、友達に会うことへの不安から家からほとんどでなくなっていったそうです。たまたま彼の自宅のマンションがJRの駅の正面だったこともあり、ずっと電車を見てたと当時を振り返っています。
学校以外で学べるんだ
学びの森は、お兄さんがインターネットで見つけました。単なる「居場所」じゃなくて、しっかり学べるところ、そして次の進路が見つけられるところ、そんなところだということで見つけてくれたようです。初めての面談した時からすっかり打ち解け、好きな電車の話で先生と盛り上がっていました。そして1週間の体験を経て、すぐに入学を決めました。
目標ができた
「学びの森で仲間ができたことは、大きな経験でした」と彼は振り返ります。それはまるで、今まで学校の中ではうまくいかなかったことを、学びの森というもうひとつの学び場で経験のやり直しをしているようでした。やがて彼は東京に鉄道科のある高校を見つけ出し、その学校を受験したいと言い出します。東京ですから15歳で家を出ることになります。その不安はないのか?と問うのですが、思いは変わりませんでした。いつかは鉄道マンになることが夢だったからです。
東京での学校生活、クラブ、そして実習
親元を離れ、寮生活を送りながら彼の高校生活はスタートしました。テニス部に入り、その両立は大変でしたが、何とか乗り切ることができています。この高校では、多くが卒業後に鉄道会社へ就職します。今年に入って、彼も鉄道会社の実習にも参加し、来年からは就職活動に向けて取り組みます。