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子どもたちの変容

少人数でもダメでした

NO.026

自由じゃない

京都市内に住んでいた彼女は、1年の2学期からイライラやパニックが始まり、3学期には学校へほとんど行けなくなっていきました。

もともと好奇心旺盛で、なんでも自分でやってみたい、興味のあることを自由に学びたい彼女にとって、学校はまるで「自由を奪う檻」のように映っていたのかもしれません。

小規模校へ

そんな彼女の様子を見かねたご両親は、少人数でゆったりと学べる学校のある田舎へと思い切って転居することを決心されました。

新しい学校では1クラス2名、まさに飛びっきりの小規模校でした。

でもすぐに彼女は通うことができなくなりました。

人数の問題じゃなかった…、ご両親はその時初めて気がついたと話されていました。

通いたいと思える場所

学校のどこが嫌だったの? うーん、わからん。彼女の答えはいつもそうでした。

そんな彼女が、学びの森には休まずに通い始めます。

学びの森では、どんな目的で、どのように、どんなことを学ぶかは子どもたちと一緒に考えます。

こんな風に自分にあった学びをつくる経験は、彼女にとってきっと楽しいものだったのでしょう。

1クラス2名から1クラス20名へ、大きな集団での彼女の学びが続きます。

自分勝手と自由の違い

自分にあった学びをつくる上で、彼女はもう一つの壁にぶつかります。

好きなことだけを学ぶことが本当に自由なの?自分勝手と自由ってどう違うの?

かつて学校で感じた自由への問いが、学びの森でも形を変えて浮かび上がってきます。

でも今度は、そこから逃げようとはしません。

自分自身がより自由になれるために、引き受けなくてはならないことについて少しずつ考え始めるようになっていきました。

自由になるための知性

彼女は今、この問いを考え続けています。

少しずつでもこの問いに向き合うことができるようになったことこそが、彼女の変容なのかもしれません。

リベラルアーツ=自由になるための知性、本当の意味で「自由」になるための知性を、学びの森で手に入れてくれればと思います。

性別 : 女(京都市)

在籍年齢 : 小3~