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子どもたちの変容

こんなはずじゃなかった!

NO.024

中高一貫校

厳しい中学受験を乗り越えて、彼は市内の名門中高一貫校へ入学しました。

通っていた塾では、受験が終われば楽しいことが待っている!と言われ、期待に胸を膨らませて入学した高校。

そこで彼を待っていたのは、毎日出される山のような課題でした。

こんなはずじゃなかった…。彼はしだいに自分の進路を後悔するようになっていきました。

戻りたいけど戻れない

はじめはなんとかそれらの課題に食らいついていたのですが、次第にいっぱいいっぱいに。

苦手な英語の課題でつまずいたことをきっかけに、彼はだんだん学校へ行けなくなりました。

一度学校を休むと、その分授業は進むし、課題はどんどん溜まっていきます。

積み重なった学習の遅れが、戻りたくても戻れない状況をつくっていきました。

せっかく入学できたのに…

これまでに投資した分が大きければ大きいほど、それを手放すのに大きな勇気がいるものです。

学びの森への入学をめぐって、ご家族の中には葛藤がありました。

せっかく入学できたのに…、その思いが前進を阻むのです。

彼の場合もお母さんはもう限界だと、でもお父さんはまだ学校へ戻れるのではないかと、ご両親の間にも葛藤が生じていました。

急がば回れ、大切なことはとどまることではなく、前に進めることなのです。

本人の決心が、ご両親の決心を促しました。

積み残してきたもの

もともと真面目で、学習に対してもコツコツと積み上げることのできた彼は、学びの森でみるみる自信を取り戻していきました。

優しくて面倒見の良い一面も持っていた彼を慕う小学生も多く、自然と集まって一緒に遊ぶようになりました。

運動の時間や休み時間に、本当に楽しそうに遊ぶ彼を見て、積み残したものはきっと学習だけではなかったのだと思いました。

高校生活を思いっきり楽しみたい!

在籍していた学校では手に入れることができなかった仲間との時間。

学びの森ではその時間を思い切り楽しむことができたようです。

その経験があったからこそ、進路を選択する際には、しっかりと自分の考えを持つことができました。

高校生活を思いっきり楽しみたい!そんな思いを抱きながら彼は学びの森を巣立っていきました。

性別 : 男(京都市)

在籍年齢 : 中2~