イラストレーター
NO.010
女子校の人間関係が嫌
彼女も女子校独特の人間関係につかれて行けなくなりました。私立中学で不登校になると、たいてい地元の中学に行くのは難しいようです。そこで、いくところがなくなり、宙に浮いた状態になります。彼女はお母さんに連れられ、今ひとつ気が乗らないままですが学びの森へやってきました。最初に来たとき、学校の不満を精一杯ぶつけていました。
才能
学びの森では、彼女はあまり勉強に取り組もうとはしませんでした。隙を見ては、一生懸命、絵をかいています。最初は、外国人の写真の模倣でしたが、かなりの精度で仕上げていました。どうも学校に行かなくなってから、我流で描き方をマスターしたようなのです。それをみんなが評価したものですから、彼女の描く世界がどんどん広がっていくことになります。
芸術大学へ
ある時、彼女を芸術大学の先生のところに作品と一緒に連れて行きました。すると作品を見るなり「おもしろい!」そう先生は言われ、イラストを専門にされている知り合いの先生を紹介してくれました。彼女は母親と一緒にその先生を大学まで訪ねていき、「ぜひうちの大学に来てください!」とお誘いを受けたと言います。
イラストの世界
彼女は結局、美術系の高校へと進学していきました。とにかく絵を描きたい彼女の希望を満足させてくれる進路が一番だと考えたからです。今年、彼女は高3になります。不登校になったことで開花した才能を、もっともっと本格的に発揮してくれるんでしょうね。