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日誌

広告を「読む」

金曜日の知誠館、高校生の国語のゼミでは、広告を「読む」、ということをやってみました。
え、広告を「読む」!?って何するの!?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその一人です。


この日読んだ広告は、こちら。
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4月1日に朝日新聞に掲載されていた、関西学院大学の全面広告です。
桜井先生のかじ取りのもと、まず、この広告に「?」を感じるところはないかを考えてゆきます。
「『あなたと同じように見つめる』って、みんながみんな、本当に同じように見つめてるの?」
「『関西学院大学に入学するあなたへ』って書いてあるけれど、朝日新聞に『関西学院大学に入学するあなた』にメッセージを載せる意味って?」
「最初は『関西学院大学に入学するあなたへ』なのに、最後は『世界市民へ』になってる!」
そこから、
「そもそもこれは誰にむけた広告なの?」
「この広告の目的は?」
「なんで青空と桜がメインなの?そこから受ける印象は?」
「『に』と『へ』の違いって?」
「あなたがこの学校の広報担当なら、来年もこの広告を載せる?」
などなど、次々に浮かんでくるいろんな疑問についてみんなで考えていきました。
好意的に受け取ってみたり、批評的に見てみたり。私自身、「来年もこの広告を載せる」立場に立って見た時と、批評してみよう、と思って見た時と、全く違うことを思い浮かべたり考えたり…普段何の気なしにめくっている新聞広告の中に、こんなにも「考える」タネが隠されているとは!そして広告をこんなにも「読む」ことができるなんて!と、驚きの1時間でした。
これから1年間、どんなものを読み、どんなことを考えていけるのか…今からわくわくドキドキです。