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日誌

食卓から魚が消える?!

どうも、学びの森のキノシタです。

少し遅れましたが、今回の<データサイエンス>の講座の様子をお伝えいたします。

 

今回のテーマはずばり『マグロが食べられなくなる?!』です。

みんなこれを聞いたときは半信半疑。僕も事前に打ち合わせをしたときに「ほんまかいな」と思っていました。

 

じゃあ調べてみよう!ということで、「海洋汚染」というキーワードを検索。

海洋汚染ってそもそもどういうこと?何が原因?この先どうなるの?調べた内容をホワイトボードに書き出していきます。

 

湯川さんは「”2048年問題”も調べてみよう」と、新しいキーワードを提示。

調べてみると、そこには驚愕のデータが…。

 

 

アメリカの科学雑誌『Science』に掲載された論文(2006年)によれば、なんと「2048年までに食用魚がいなくなる」とのこと!!

その原因はみんなが調べた通り、①海洋汚染、②海水温上昇、③乱獲。

つまり、僕たち人間が大きな原因だったのです!!

 

色んなデータで海洋汚染を調べていくと、マグロが食べられなくなる?!というのも現実味を帯びてきました。みんなも「これマジやん…」的な雰囲気に。

国立環境研究所の動画『ミニチュア大洋「日本海」が発する警告 海洋環境への地球温暖化の影響』も、みんな真剣な表情で見ていました。

 

その後、最近何かと話題の「スシロー」の話題に。

ではここで問題です!スシローの人気ネタ(販売皿数)ランキングの1位~3位は何でしょう??

 

関西と関東で多少違うみたいなんですが、

 

1位:まぐろ

2位:はまち

3位:いくら

 

だそうです。

まぁこの順位は別にどうだっていいんです。問題はこのデータの集め方。

 

 

スシローでは、お皿に埋め込まれたICチップで、どのネタが食べられたかのデータを集めているようです。←特許

そこに天気、曜日、時間などのデータをあわせてAIに演算させることで、売り上げ予想や廃棄減を実現させているんですね。

 

どうしたら売り上げを最大に、廃棄を最小にできるか?

データサイエンスの目的のひとつである「最適化」がここに現れている、と湯川さんは言います。

回転ずしにもデータサイエンスが活用されていると知って、みんなデータサイエンスをより身近に感じたことと思います。

 

さて、講座は次の課題へ。

前回同様、自分たちでクイズを作成します。

 

でも大事なことは…そう!

答えがなぜそうなるか?理由まで調べる/考えること。

 

調べ始めると「でもこれ理由ないとあかんねんで」とか「理由のところどうやって調べる?」というつぶやきが聞こえてきました。

おぉ~!みんな残ってるやん!と静かに感動していました。

 

今回もそうやってクイズと、正解の理由などを、データをもとに考えていきました。

生徒たちが考えたクイズがこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトボードを見ると、前回よりも仮説を立てたり理由を考えたりすることができているように思います。

Gapminderにはもうみんな使いこなせてきているので、あとはこうした思考のトレーニングを積めばさらに面白いことができそうです。

 

そして最後は統計。

まずは「アリ」の動画を見ました。

 

 

アリと統計に何の関係があるんでしょうか?

動画を見ていて気が付いたことをメモしていくと…?

 

 

見つけたエサを運んでいるアリ、それを守ったりサポートするアリ、何もしていないアリがいることがわかりました。

面白いのはこの3種類のアリの割合。

 

動画を見ていると、大体「1:8:1」ぐらいなんですね。

この割合が色んなところに当てはまるという法則を通称「パレートの法則」と言います。

 

パレートさんは、庭に植えていたえんどう豆を観察した結果、ほぼ毎年8割方見の詰まったサヤは、全体の2割程度しか出来ないことに気づきました。
この割合が最初のヒントになり、後にイタリア国土の80%が20%の人々によって所有されている事実を見出して、その比率が広く経済や社会面においても適用できることを裏付けたのです。 

 

なんとなくこの80%と20%の感じって身近にありますよね。

実際、みんなが身近にあると思う「パレートの法則」を色々と書き出してみたら、こんなことが出てきました。

 

 

学びの森に通う生徒のうち、授業中に遊んでいるのは80%、勉強しているのは20%?!

という、とても信じたくない法則が飛び出してきたので、さっそく次の日から検証することになりました。

 

今のところ、この法則は当てはまっていない(ときもある?笑)と思います。

僕がボソッと「パレートの法則」と言うと、みんな「あ!勉強やらな!」となる姿が見ていて面白いですね。

 

講座を重ねるごとに、みんなの中に何かしらのキーワードや思考の仕方が残っているような気がします。

次回は『米とパン』です。

 

学びの森でも、朝食は米かパンか?というアンケート調査が実施されたことがありました。

それも振り返りながら、データサイエンスの世界に触れたいと思います。

 

残すところあと2回!どうなるか楽しみです!

では、また~