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日誌

第17回 ラウンドテーブル

第17回目のラウンドテーブルが開催されました。
今回は「支援の本質に迫る─音のない世界で─」というタイトルで話し合う場になりました。


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今回はこれまでとは違って、インタビューの内容を題材にせず、聴覚障害を持つ人たちの間で起こる葛藤を描いたドキュメンタリー映像を題材にしたところが新しかったと思います。
参加者の方々の積極的な対話の中で私が考えたのは、次の2点です。
ひとつは、私たちの生きる現実が、白か黒かはっきり区別することが出来ないグラデーションの中にあるということです。
何が良くて何が悪いのか─。
日常の中の行動ひとつをとっても、そんなことはわからないものです。
ましてや「支援」というものに関して、これが良くてこれが悪いというものはとてもわかりません。
しかし、こういった当たり前のことがいつの間にか見えなくなってしまうものなのかもしれません。
もうひとつは、個人が課題に直面するときには、その家族も同じように課題に直面しているということです。
先述したような現実の中で、個人が何らかの困難や葛藤に直面したときには、個人だけでなくその家族がどう向き合うのかということが大事なことなのかもしれないと考えました。
参加者の方々からいただいた感想には
・様々な立場の方々が個人の立場で発言できるのがおもしろかった
・いろんな意見やものの考え方に触れることができたのでよかった
などが多かったです。
その一方で
・テーマに沿った意見交換ができていたのか疑問
・なかなか場に入っていけなかった
というものもあったので、今後のラウンドテーブルの参考にしたいと思います。
こういった感想を見ていると
普段の肩書きを脱ぎ捨てて、肩肘はらずにその場に参加できる心地よさ
参加した人の色々な意見を聞いて、自分の視野が広がる面白さ

みたいなものを感じていただけているのかもしれないなぁと思いました。
次回は、12月5日(土)の13:00~16:00に開催します。
皆様お誘いあわせの上、気軽に来ていただけると嬉しいです。