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日誌

卒業生の語り場

知誠館では、通常の学習に加えて、「語る」ことを大切にしています。
それは、ここでの活動を通して、小さな自信を積み上げてから、自分のことを振り返る力と、それを表現する言葉を身につけることが大切だと考えているからです。


その目的の元でおこなわれている活動が「森の語り場」です。
いつもは生徒ひとりに語ってもらうのですが、毎年この時期になると卒業を控えた生徒がたくさんいるので、「卒業生の語り場」というものを実施しています。
今回はその様子を少しお伝えしたいと思います。
今年知誠館を卒業していく生徒は小中高校生合わせて8名。
そのうち5人が語ってくれました。
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A君は、「いろんなことがゆる~く動いていってた1年やったけど、最近になって怒涛のように動き始めましたね~。てか、一人暮らしホンマ不安なんすけど!」と、今の心境を正直に語ってくれました。
B君は、「この1年で、自分のことを言葉にすることができるようになりました。すぐに暴れたりとか、自分を責めたりするんじゃなくて、ちょっと距離を置いて立ち止まってみるっていうのが大事やなって思います。」と、自分の成長を語ってくれました。
C君は「」
Dちゃんは、「いろいろあって、最後のほうはここに来れなくなってしまったけど、そういうしんどいこともいっぱいあったけど、楽しいこともあって…。そういうしんどいときに支えてくれた人たちに感謝してるし、そういう人がいるんやなぁっていうのがわかってよかった。」と、知誠館での出会いに感謝していることを語ってくれました。
Eちゃんは、「いろいろあって、まぁまたここに来ることになったんで、あと3年くらい楽しみたいです。」と、今後の思いを語ってくれました。
みんなそれぞれに知誠館での生活を通して、自分の物語を作ってきたんだと思います。
最近、生徒を見ていていろんなことを考えます。
学ぶって何やろう?生きるって何やろう?成長って何やろう?これから必要な力って何やろう?…
答えはありませんが、生徒たちのように、何か困難に直面したときに、自分を振り返り、その時々に意味や物語を作っていく力がとても大事なんじゃないかと、今のところ思っています。
そして、自分の中でそれを絶えず考え続けるということも。
でも、それは一人では限界があるとも思うんです。
だから、誰かに語る、誰かの話を聴く。
つまり、「生きた対話」をする。
言葉にすると陳腐でクサイ感じになってしまうのが嫌なところですが、最近こういうのを実感しています。
卒業式、泣かんよう頑張ろ。(笑)