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日誌

引き算してとらえよう!

「人が使う汚いコトバがとても気になるんです」
A君は私にそう話してくれました。
「とてもストレスなんです。それをじっと辛抱していると、爆発しそうで・・・」
A君は、少し口元を震わせながら私に訴えかけているようでした。


「A君は、少し極端に反応するところがあるよね。認知の仕方が極端なのかもしれない。そのコトバを投げかけられた本人は全く気にしてないのに、A君だけが異常に反応してしまっている」
「そうかも」
「そして、その反応が、ぐるぐる回っていつまでも持続していく」
「そうそう」
「それが、ストレスというカタチで現れ、どんどん苦しくなってしまう。
これがA君の認知と行動パターンです。
出発点は、極端な認知パターンにあります。
認知は、無意識的な意味づけですから、なかなかそこを修正することは難しいものです。
だから私の提案は、「引き算をする」というものでした。
A君が-100と思ったことは、50が実態だと。-80と思ったことは-30なんだと。
そんな風に自分の認知からいつも50を引くというものでした。
知性の機能は、常に認知機能を超えると私は考えています。
新しい論理的な意味づけをおこなうことで、行動パターンが変化し、やがて極端な認知パターンが中和されるのかもしれません。
これは認知行動療法的なアプローチですね。
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