MENU

日誌

生徒たちは考えています・・・

今度、学校へ行かない子どもたちが、不登校支援に関わる支援者たちの学びの機会を企画することになりました。
毎週のように議論を重ねて、参加者募集用のチラシを作っています。
そんな作業の中で生まれたメッセージを、皆さんにも少しご披露してみたいと思います。


****************************************
学校へ通わない僕たちが、支援者の皆さんとの学びの場を企画しました。
僕たちは考えるのです。そもそも学校へ通わないことは問題なんだろうか?と・・・。
学校には行っていない。けれども、僕たちはフリースクールで学び、学力を回復し、知的な問いを重ねて、これからの進路を見出そうと生きています。そんな僕たちにとって、不登校であることはもはや、問題じゃなくなっているのかもしれないなと思うようになってきています。
学校へ通わないという問題があるように、学校へ通い続けることの中にも問題があるはずです。
学校へ通い続けることで、そこに存在する問題に気がつかなくなってしまっている現状があるんじゃないでしょうか?
今回の公開ラウンドテーブルを一つの契機として、僕たちは不登校という問題の核心はいったい何なのかを、さらに考えてみたいのです。
それは、「不登校」ということに対して、「学校に通えている、通えていない」ということを越えたところで、何か考えないといけないもっと大事なことがあるように思うからです。
***************************************
みなさんいかがでした?
彼らがこんな問いを立てるのは、彼ら自身が「不登校」という問題を自分で越えてきたからなのかもしれません。
不登校である彼らが、不登校という問題を越えはじめた時、不登校である事実そのものはそんなに大きな問題ではなくなるように思います。
彼らが次に考え始めようとしているのは、不登校という現象の背景に隠されていた本当の問題とは何なのかということ。
それはもはや、不登校という現象をも越えて、学校へ通う生徒たち、あるいは支援者も含めて共有化されているものかもしれない、ということなのです。
20141220_135732.JPG