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日誌

東京シューレ

12/4、東京シューレと葛飾中学校へ行ってきました。
長年お会いすることができなかった奥地圭子さんとも、今回じっくりとお話をする機会が得られました。
シューレの発足当初から、一貫して発信し続けている奥地さんの思いを少し受け止めさせていただくことができました。


奥地さんの活動は、ご自身のお子さんが不登校になったころから始まります。
そこから不登校の親の会を組織され、1980年代にフリースクールを立ち上げられます。
当時は、不登校ではなく、まだ「登校拒否」あるいは「学校恐怖症」と呼ばれていた時代です。
学校へ行けないことが病気として扱われたり、そのままにしておくことが生涯にわたって社会参加をしなくなるといった不安をあおる論調がもてはやされていました。
そんな中で、奥地さんたちは一貫して学校へ行かないことの権利を主張したのです。
奥地さんたちの主張は、東京だけにとどまりませんでした。
まだインターネットもない時代に、彼女たちは国内はもとより、世界に対して学校へ行かない子どもたちの学びを発信し続けたのです。
そして今から8年前に中学校を開校します。葛飾中学校です。
小泉政権時代に登場した特区を活用した学校です。
現在120名の学校へ行かない中学生たちがそこで学んでいるのです。
そして驚いたことに、この学校においても、学校へ行かないことが保証されているのです。
奥地圭子さんの一貫した思いは、一つの文化としてシューレに、そしてこの学校に根付いているのだと実感した次第です。
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