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日誌

提案

知誠館の生徒から、こんな申し出がありました。
「次のラウンドテーブルで、僕たち知誠館メンバーと支援者たちとの間で何かセッションができるような機会が貰えませんかねえ」
私は瞬間、おもしろいって直感的に捉えていました。


通常、当事者の声を聞く場は、支援者によって企画され、当事者への依頼があって、支援者によって進行されていきます。そこには、支援者の視点が確実に存在するのです。
しかし今回は、当事者である彼らの方からの依頼であったのです。
私は、そのアイデアをもう少し膨らましていくように、他の生徒たちの意見を拾うことと、京都府の青少年課の職員の方と相談して企画にしてみることを助言しました。
当事者が声をあげ、企画し、進行していけるようなフォーラムがそこから生まれていけば素敵ですね。
若者支援の現場では、支援者と当事者との視点のズレが必ずついて回ります。
そのズレをどのように捉え、どのような整合ポイントを見出すのかということがとても大事なことのように思います。
そして、そのことを考えるための、いい機会にこの企画がなるように感じました。それは、受動的な支援から、能動的な学びへと、いかに現場を移行させていくのかという対人援助の大きなパラダイムをシフトさせるためのヒントなのかもしれません。