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日誌

不登校経験が、進路を拓く

高校3年生になる知誠館の卒業生から連絡がありました。
この秋に、某有名私立大学の社会福祉を専攻する学部のAOにエントリーしたいというのです。
そしてそのエントリーのためのペーパーを書いたので見てほしいというのが、その電話の内容でした。


彼女は、中学2年生の時に学校へ行けなくなり、そこから2年間知誠館で学び、力をつけ、全日制の私立高校の特進クラスに入学し、十分に高校生活を楽しんできました。
そんな彼女が自分の進路を考えた時、その礎となった経験が、自分自身が不登校出会ったことであったようなのです。
彼女のペーパーには、そんなことが記されていました。
ただ不登校になり、知誠館に通うようになった頃は、自分が不登校であること、学校じゃないところに通っていることが、とっても誰かに後ろ指を指されるみたいで嫌だったといいます。
ところが、そんな経験がいつしか、自分の進路選択の礎となるわけです。
いかに自分自身が、そんなつらく厳しい状況の中から立ち上がっていったのか?
いかにして家族が、再び息を吹きかえしていったのか?
どうやって自分で物事を考えることの大切さを手に入れてきたのか?
いかに仲間の支えが大事だっていうことを感じてきたのか?
・・・・・・
大きな挫折が、かけがえのない人生の機会になる瞬間、
そんな瞬間に、彼女自身は出会ってきたのかもしれません。
不登校経験が、一人の少女を社会福祉の道へといざない始めているのです。
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