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日誌

セカンドキャリア時代

大卒者の3人に1人が、就職後3年以内に辞めてしまう時代。それは、一旦入りさえすれば人生が保証されていくようなファーストキャリア時代ではありません。ファーストキャリアは、何らかの事情で一旦中断され、そこで何らかの挫折や葛藤を経験し、そこから新たなセカンドキャリアが形成されていく経験が一般化されつつあることを示しています。セカンドキャリア時代は、そんな風に挫折からのリカバリーを一つのプロトタイプとして持っているわけです。


そういった意味では、不登校やひきこもりを経験した若者たちは、まだ十分な力が育つ前に大きな挫折を経験した若者たちだといえます。そして彼らがそこから生まれ変わるような経験をする時、その経験そのものが彼らのセカンドキャリアを構築していく能力を育てているように思うのです。
不登校やひきこもりといった影のようなネガティブなイメージを持った経験。その経験をポジティブで可能性を秘めた経験へと変換していくことこそが、彼らの支援の最も核の部分にあることなのだと私たちは考えています。
セカンドキャリア時代をどう生きていくのか? どう子育てのかじ取りをしていくのか?
そう簡単に答えのでない問いに対して、挫折からの克服という経験の大事さを私たちはいつも見つめていきたいと思うのです。