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日誌

臨界点 critical point

知誠館では、不登校の子どもたちがそれぞれ自分のペースで変容を遂げていきます。
「私は2年前の私に行ってやりたい。”あんたの2年後はこんな風になってるんだから、クヨクヨしないで”って」
そういって卒業していった女の子がいました。
「人生80年、僕にとって学校へ行かなかった2年間は、たいして長い時間じゃない」
そういって卒業していった男の子がいました。
「学校へ行かなかったからこそ、出会える世界があったように思う」
そういった男の子もいました。


「臨界点」というコトバがあります。
物理学の世界において、水が水蒸気へと変わっていくように状態が大きく変わっていく限界のポイントをそう呼んでいます。
この臨界点を突破すると、そうやすやすと元の状態へと戻れなくなっていきます。
子どもたちの変容も同じです。
やすやすと元へ戻れないポイントまでいかに彼らを導いていけるのか?
このことが達成されれば、彼らは自然と語り始めるでしょう。
「あの頃の僕は・・・」って。
そして、そこまで持っていくことこそが、大事な役目だと私たちは考えているのです。
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