ついたついた!
どうも、学びの森のキノシタです。
先日ついに実験が成功したので、そのご報告をば。
先週から小学5年生のAくんとともに、落花生から油が抽出できるのか?!その油でランプをつくれるのか?!という実験をおこなっておりました。
※過去のブログはコチラ→『自分で”?”と”!”を見つけ続ける』
根気よく落花生をつぶし、煮出して煮出して、ゴポゴポと油分があふれ出したときの衝撃から早一週間。
ここからさらに、水分と不要物を取り除き、油だけを分離する作業をおこないました。
まずは可能な限りスポイトで水分を除去。
捨てる水の中にも小さな油の球が入っていて、ふたりで「せっかく集めた油がー!もったいないー!!」と言いながら泣く泣く作業を進めました。
それをフライパンに移し、火にかけます。
資料によれば、この茶色い?液体から水分が飛び、不要物は焦げて固まるらしいのですが・・・。
―どうだろう?
―めっちゃ油跳ねてるなぁ。
―もうちょい弱火にしよ。
―なんか油がはねなくなってきたぞ。
―うわぁぁあ!急に透明になってきたー!!!
―ちゃんと不要物も固まってるー!!!
なんということでしょう!わずか数分の間に、みるみる油が分離されたではありませんか!!
これには僕も感動を覚えました。
それを大事に大事に瓶につめて。
ランプの芯をコルクで作成。
この作業はAくん一人でやっていたのですが、アルミホイルでコルクを覆う作業に苦戦していました。
試行錯誤を繰り返し、やっと芯が完成。
いよいよ残すは着火のみ!
でもライターじゃ着火できない、芯までの微妙な距離…。
―つまようじの先っぽを燃やして、それで火つけてみるか
―うん、やってみよう
→失敗
―割りばしに変えてみよう
―ライターじゃつきにくいからガスコンロの火を使おう
→失敗
―なんで火つかへんねん!
―いったん取り出して直接火をつけてみよう
→失敗
―もう最終手段だ
―チャッカマンを代表に借りよう
→失敗
何度も何度も失敗しました。
まだ油が糸に染み込んでいなかったのかな?
瓶の中に二酸化炭素が充満してるんちゃう?
などなど、ふたりで色々と考察もしながら、いけー!つけー!とチャレンジし続けていた次の瞬間…!!
ついたー!!!!
おー!!!ついたついたー!!!!
Aくんの満足そうな顔、大事そうに火を見つめる姿はとても印象的でした。
僕もそれを見ていて、改めてこういう活動って大事やなぁと思ったし、他の生徒ともこういう瞬間を味わえたらいいなぁと思いました。
Aくんに「次は何する?」と聞くと「違うナッツでもやってみたい!」と即答。
あれもこれも面白そうだなぁと、次は何から油を抽出するのか色々企てているようでした。
Aくんに感化されてか、小学6年生のBくんも「こういう実験してみたい!」と計画書を提出してきました。
ちゃんと自分で準備をして、諦めずに最後まで取り組む、そこから出てきた”?”と”!”を深く考えるという経験ができたらいいなぁ。
いやはや、今回も真剣に遊びました。
では、また~