それぞれの変化
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は小学生のバンドグループの練習日。この日を待ち望んだ生徒も多いはず。
さっそくどんな様子だったかをお伝えしていきましょう!
Bグループのバンドは、前回の様子も踏まえて竹内さんが楽器と楽譜の編成を更新してくれました。
ベースとキーボードはそのままで、ドラムセットの音がそこに入るイメージです。
竹内さんがドラムを担当し、まずはお手本を見せてくれました。
食い入るように演奏を見る4人。
「この4人が合わさったら、あのドラムセットになるんや!」と僕が言うと、「えー!やべー!難しそうやけどやってみたいー!」と前向きな返事が返ってきました。
「じゃあ4人でどの楽器を担当するか決めてくださいねー」と言われると、すぐさま話し合う4人。
これやりたい!じゃあ僕はこれにする!いい?と、2人はすぐに決定。
ところが、残りの2人のやりたい楽器が重なってしまいました。
話しを聞いていると、2人とも難しいリズムに挑戦したいようでした。
竹内さんが「ふたつとも同じリズムでOKですよ!」と言うも、今度は楽器そのものの取り合いに…。
どうなるかなぁーと思って見ていたら、一方の生徒が「じゃあ交換して叩いてみようよ、それでやりたいほうを選ぶのはどう?」と提案しました。
お互いに交代で叩いてみた結果、
こっちは俺には合ってないかも!○○君はどやった?
僕は結構叩けそうだよ?僕がこっちにしようか?
うん、それめっちゃ助かる!
おぉ~!解決した~!!
僕は内心、めちゃくちゃ感動しておりました。
誰も嫌な気持ちにならずに、自分たちだけで解決できるってすごいことだと思います。
それができるくらい、彼らの関係や一人ひとりの考える・聞く・表現する力が伸びている証拠だなぁとしみじみ感じました。
楽器を決めるというハードルをひとつ越えたこともあり、みんなで演奏するときの雰囲気は最高。
お互いに教え合いながら、楽しそうに必死で演奏している姿を見て、自然と笑顔になりました。
きっと、演奏している本人たちはもっと楽しいんだと思います。
残り2回の練習でどこまで面白いものになるか、見ものですよ!
さて、お次はAグループ。
運動の時間に鬼ごっこをして、その足でコミュニティセンターへやってきたので、みんな汗だくで顔も真っ赤。
少し休憩してから、こちらも練習開始です。
このグループは打楽器オンリー。決まったリズムで音を合わせることに挑戦しています。
でもやっぱり、音を合わせようにもそれぞれの経験の差が大きく、個性の違いも思い切り出る(出す?)ので、なかなか合いません。
これを無理に合わせようとすると「合わせなければいけない」となって楽しくなくなってしまいます。
でも合わないとそもそも楽しくもなくなっちゃう。
「楽しい」を前提に「合わせる」のは、それぞれがその楽しさに気づくしかない、と竹内さんは言っていました。
確かに、誰かに押し付けられたって楽しくないですもんね!
でもここで一つ思ったのは、彼・彼女らもまた、このメンバーだからこそ「合わない」をそれぞれに受け止められていた、ということ。
リズムは覚えたし、どんどんやりたい子もいたはずです。
合わせたいけど上手くできないし、ちょっと待ってよと思った子もいたはずです。
でも決してお互いを責めるようなことはしなかったんです。
これもまた彼・彼女らの関係や一人ひとりの変化なのかもしれないなぁと、感慨深いものがありました。
そこからの練習は、「練習」というか「コミュニケーションを試行錯誤する」といった感じでした。
みんなで音を合わせる、音をだんだん速く/ゆっくり、音をだんだん強く/弱く、竹内さんのモノマネ、一人ひとりとのセッション。
僕には、色んなパターンで音を出しながら、竹内さんが生徒たちと一生懸命対話をしようとしているのが伝わってきました。
それぞれの生徒が出す音を受け止めながら、竹内さんも音を返します。
身体の使い方は?目線はどこかな?今何考えてる?どんな感情?こういうの好き?嫌い?…
セッションをしているときの表情の変化を見ていると、めちゃくちゃ面白かったです。
非言語でのコミュニケーションのほうがしっくりくる年齢というのもあるんでしょうか?思いっきり表情に出ます。笑
そんな様子を見ていると、みんな大前提にこの時間は「楽しい」と思っているんだなぁと思いました。
それは竹内さんも同じだと思います。
演奏会は演奏会で楽しんでほしいですが、こうしたコミュニケーションがひとつの演奏の形になったらいいなと思います。
これからも竹内さんや生徒と一緒に、試行錯誤していきますよー!
来週はCとDグループ!
やっと僕の練習の成果を見せるときがきました!いやはや楽しみです!
では、また~