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理由や仮説を考えるって難しい

どうも、学びの森のキノシタです。

今回で3回目となる<データサイエンス>の講座。

こちら回を重ねるごとに面白くなってまいりましたのでご報告をば。

 

今回のテーマは『南極の氷と北極の氷』

南極と北極の違いを調べ、データから見えてくることを考察しました。

 

 

「南極と北極の違いをデータで示してみよう!」

湯川さんの一声で、みんなパソコンを起動し、すぐに調べ始めました。

 

「データ出所も大切。Wikipediaは信用しないほうがいいね。」

そうやったー!と生徒もWikipediaに頼らず、色々なサイトからデータを集めます。

 

僕が書記係となり、みんなが調べたことをホワイトボードに書いていきます。言葉にするのが難しい子は、絵で表現してもらいました。

そんな感じで、みんなで集めたデータがコチラ!

 

 

ナイスデータ収集!ナイスペンギン!

動物、平均気温、氷の厚さ、白夜、住んでいる人、オーロラ…色々な角度から南極と北極の違いが見えてきます。

 

湯川さんが用意した動画も併せて見ることで、自分たちが思いつかなかった角度のデータもゲット。

動画を見終わる頃には、みんなちょっぴり「極博士」になっていました。

 

さて、ウォーミングアップはここで終了。

前回の様子から、みんなGapminderを使いこなせてきたので、それをもとにオリジナルクイズ作成に挑戦!

 

生徒の組み合わせによって、目の付け所、調べ方、考察の仕方が違ってくるのが面白いですね。

ふたりで手分けして調べたり、必要な情報を交換したり、とにかく色んな情報を手あたり次第見てみたり、生徒たちの反応は様々です。

 

 

 

 

そんなこんなで出来上がったクイズがコチラ。

みなさんも是非挑戦してみてください。

 

問1.自然災害による年間死亡者数は、過去100年でどのように変化したでしょう?

①2倍以上 ②ほぼ同じ ③半分以下に減った

 

問2.殺人が一番多い国(2019年時点)は次のうちどれ?

①ブラジル ②日本 ③オーストラリア ④ロシア

 

問3.1999年の住宅用電気使用量は、次の国のうちどこが一番多いでしょう?

①日本 ②ロシア ③インド

 

問4.ロシアの1990年~2000年の火傷死の数はどうなったでしょう?

①そのまま ②増えた ③減った

 

問5.インターネットを使用する人が一番多い国は?

①中国 ②日本 ③ロシア ④ブラジル

 

さぁ、みなさんはどう考えましたか?

答えはGapminderで調べてみてくださいね。

 

講座ではお互いにクイズを出し合って多いに盛り上がったのですが、今後の課題も見えてきました。

それは「理由を考える」ことと「仮説を立てる」こと。

 

「なんで答えが●番なんやろう?」

ふつうはクイズをつくって終わりが多いですが、湯川さんはさらにつっこみます。

 

例えば問1の正解は③なんですが、なぜそうなるのか?

災害件数が減っているとしたら、死亡者数との相関があることになります。

でも、災害件数が増えているとしたら、なぜ志望者数は半分以下に減ったのか…?

 

湯川さんの問いかけに、みんな色々な角度からデータを追加して集めていましたが、答えは出ず。

こうかもしれないという仮説を立てるのも、結構苦労していました。

 

データへの感性を身に付けること、それをもとになぜ?を考えること。

その難しさと大切さを改めて感じました。

 

 

最後は「グラフ」と「確率」について。

「グラフ」では、色鉛筆の色と本数のデータを扱いました。

 

みんなGapminderなどで色んなグラフを見てきたので、表現の工夫もレベルアップしています。

目盛りをちゃんと合わせる、色や文字で視覚的に訴える、顔を描くことでデータに優劣の価値観を付け加えるなど、面白い発想がたくさん出てきました。

 

 

 

また「確率」では、コインを投げて表/裏が出る回数を調べました。

コイントスをする表情から、真剣さが伝わってきます。

 

 

 

今回はコインを7回投げただけなのでデータにばらつきが出ましたが、何十回、何百回と投げるとデータは収束していくはず。

「表/裏が出る確率は1/2になる」と、なかば暗記のように勉強した記憶がある僕にとっては、こうして真剣にコインを投げ続ける生徒たちの様子を見ていると羨ましい気持ちになりました。

 

この講座ももう折り返し地点。

あと3回でみんなにどんな経験として残るのか、しっかり見届けようと思います。

 

次回のテーマは『マグロ』!

急にお寿司が食べたくなってきました…笑

 

では、また~