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日誌

文字から得るもの

どうも、学びの森のキノシタです。

昨年末からこっそり(?)始まっていた<アートとデザインの時間>という講座をご存知でしょうか?

 

アーティストの小澤亜梨子さんに講師を担当していただき、文字をデザインすることに挑戦していました。

※過去のブログはコチラ→「文字を見つめる」

 

僕も一参加者としてその講座に出ていたのですが、なかなかブログでご紹介できず…。

なんとこの前最終回を迎えてしまいました…。連続4回は少なすぎる…。

そこで今回は、最終回までにどんなことをしていたのか、生徒たちの感想も併せて紹介したいと思います!

 

【第2回目】

 

この回は、それぞれの書体(フォント)が与えるイメージについて話し合いました。

「明朝体(游明朝体)」・「ゴシック体(小塚ゴシック体)」・「丸ゴシック体(筑紫A丸ゴシック体)」・「デザイン書体(バナナスリップM)」の4つの「あ」を並べて、じっくり見比べてみます。

 

 

並べてみると、確かに違う。でも何が違うんだろう…?

「あ」とにらめっこしながら、自分が受け取るイメージを考えました。

 

明朝体の「あ」は、なんか「偉そう」というか「厳か」かなぁ?人間でいうとちょっと「冷たい」かも?

ゴシック体の「あ」は、「みんなに平等」って感じがするかなぁ?でも「無個性」って感じもするなぁ…。

丸ゴシック体の「あ」は…、「柔和」なイメージ。

デザイン書体はね、もうこれは「奇人・変人」とか「子どもっぽい」やな。

 

たったひとつの正解があるわけではないので、その時自分が感じたことを素直に言葉にしてみました。

生徒たちが受けたイメージも聞いていくと、面白いことにそんなにズレてないんです。

 

明朝体は「高級、洗練されてる、真面目、するどい、フォーマル」

ゴシック体は「若い、親しみやすい、さわやか」

丸ゴシック体は「かわいさ、安心感」

デザイン書体は「楽し気、個性的、遊び心がある」

 

などなど。

文字なので目には確かに見えているんですが、目には見えない何かを文字が持っているって不思議だなぁと思いました。

 

アリスさんからは、他にもたくさん色んな書体を紹介してもらいました。

どんな企業が、どんな商品を、どんな人を対象に伝えたいのか?そういったことを考えて、イチから書体をつくったりするそうです。

 

また、そういう企業案件ではなく、実際に僕たちが使用するための書体を作り続けている人もいるみたいです。

ネット上やSNS上で使用されている書体って、意識するとめちゃくちゃ種類があります。その一つひとつが実は手作り!!※手作りじゃないのもあるかも

 

そう考えると、文字ってすごい。

目には見えない何かは、その文字をつくるのに関わった人たちの想いなのかもしれないなぁとしみじみ思いました。

 

最後に、自分のオリジナルのロゴをつくるために準備をしました。

自分の名前や、自分の名前に入っている一文字で伝えたいイメージを考えます。

 

シンプル ―――― 複雑

気軽 ―――― 厳粛

伝統的 ―――― 先進的

現代的 ―――― レトロ

かわいい ―――― かっこいい

ナチュラル ―――― 直線的

丸い ―――― 四角い

エレガント ―――― ワイルド

 

これらの項目の、どのレベルに当てはまるのか?

こんな文字にしたい/こんな印象を与えたいについてみんな真剣に考えていました。

 

【第3回目】

 

この回までに、みんなにはアリスさんからお借りしていた本の中から、自分のイメージに合うフォントを2~3個選んでもらっていました。

みんな選ぶフォントが全然違ったので、なぜそのフォントを選んだのか聞くのも面白かったです。

 

さぁいよいよ本格的に作業に突入!

オリジナルのロゴをつくっていきます!!

 

つくり方は以下の通り。

※興味がある人は実際にやってみてください!楽しいです!

 

①自分のイメージに合うフォントを2~3種類選ぶ

②使いたい文字を切り出して、拡大コピーする

③拡大したフォントの中から、ベースにするフォントを選ぶ

④ベースの↑に、他のフォントのパーツを切り出してコラージュする

⑤納得できるコラージュができたら、そのコラージュを方眼紙にレタリングする

⑥レタリングした文字の上から、変化を描き加える

⑦黒ペンで塗りつぶす

 

実際にアリスさんがこの作業をするとこんな感じ。

 

 

僕も生徒と一緒に作業に没頭しておりました。みんな本当に真剣で、作業中は一言も発さず。

アリスさんの「わぁ!いいなーそれ!」と褒めてくれる声だけが教室に響いていたのでした。

 

作業はその日で終わらなかったので、あとは各自で進めることに。

何度も何度も、自分が納得いくまで考えては描き、考えては描きの繰り返しでした。

 

【最終回】

 

そしてついに最終回!なんと、アリスさんが僕たちのロゴをステッカーに仕上げてくれました!!

世界にたったひとつしかないステッカー…!!!

 

 

実際に形になるとテンションが上がりますね。

生徒たちも、手元に自分のロゴが届いてすごく嬉しそうでした。

 

僕は最終回には参加できなかったのですが、みんなで出来上がったロゴを眺めながらコメントし合ったそうです。

どんな印象?好きなところは?どんなモノに使われてそう?などなど

 

ちなみに僕のロゴは「お菓子のパッケージ」や「健康食品」や「野菜」などに使われていそうなんですって。

自分の中には無いイメージだったので新鮮でした。また、そうやってどこに使われているかを考えると、自分の生活とつながる感じがして楽しかったです。

 

最終回のあと、みんなに感想を書いてもらいました。

 

【Aさん】

それぞれ作ったものをみんなで、どこに使われていそうか、どういうイメージを受けるかなど話し合えたのがおもしろかったです。

人によっても受けるイメージが全然違ったりしていて、それも楽しかったです。

 

元からあるものを使ったとはいえ、いちから世界にひとつだけのデザインを作る体験ができたことをとても嬉しく思います。

これをきっかけに、咳あに山ほどあるデザイン一つひとつに目を向けるようになりました。

 

ステッカーや消しゴムハンコなど、初めての体験もたくさんありました。
すべてとても楽しかったです。

 

【Bくん】

ロゴの種類は無限大だと思った。

自分でつくったロゴは、他のと違って特別な感じがした。

 

色んな人がつくれば、いろんなロゴができる。でもその一つひとつに、たくさんの魅力がある。

4回の講座でそんな「ロゴ」に惹かれました。

 

【Cさん】

今まで普通に見ているフォントや会社などのロゴも、どんな風に考えたのかなどを考えながら見ることが増えました。

普段使っている何気ないフォントも、デザイナーが時間をかけて話し合ったり、悩んだりして作ったと思うと面白かったです。

 

そして実際に自分がフォントを作ってみると、すごく難しかったですが、バランスや読みやすさなどをあーでもないこーでもないと考えるのは楽しかったです。

それと同時に、「見る人にこういう印象を持ってもらおう」と狙って作るのは、とてもすごいことなんだなと思いました。

 

【Dくん】

フォントの形や雰囲気をみんなで話し合った際に、自分の思っていた印象と全然違ったり、確かにそういう捉え方もできるなと納得できる意見ももあったので面白かったです。

また、フォントの種類にも膨大な数があり、見たことあるようなのもあれば、不思議な形のものもあったりと、奥深さを知ることができました。

 

オリジナルのロゴを作ったときには、自分と同じフォントが入っていても、発想や形などが全く違っていたり、素材を変えるだけでも見た目や印象が大きく変わるので面白かったです。

自分のロゴを作る機会もあまりないので、新しい経験として取り組むことができました。

前々からアートに興味があったので、進路のひとつとして視野に入れてみたいです。

 

とまぁ、みんな色々なことが残ったみたいです!

 

普段たくさん目に入ってくる文字。

その文字をじっくり見て、自分でつくってみて、きっと今までとは「文字から得るもの」が変わったと思います。

 

4回は短く感じましたが、同時に奥深さも感じられた講座でした。

アリスさんありがとうございました。

 

来年度もアリスさんに関わってもらって、何かしようと企てています。

興味のある人は是非参加してくださいね。

 

では、また~