受験を通して
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は学びの森に通う中学3年生に焦点を当てたブログを書こうと思います。
今年度、進路のために「受験」という方法を選択したのは2名。
冬休みが終わり、ふたりにとっては入試まで残り1ヵ月あまり。
これまで頭ではわかっていても、肌感覚でというか、本当に目の前に入試が迫っている感覚を持っていなかった(ように見えていた)ふたりも、なんとなく雰囲気が変わったような気がします。
プレッシャー感じてる?
僕がニヤニヤしながら訪ねると、ふたりとも少しひきつった表情。
そらそうか。まぁでも大丈夫大丈夫。
そんな声をかけながら、最近は今までよりも「受験生」という意識で関わるようにしていました。
こちらの意識が変わると、相手の意識も変わるのか?いや、たぶんふたりの意識が変わったから、僕も変わったんだと思います。
最近はふたりとも、受験生らしいモードで学習に取り組んでいます。
例えばAくんは、1日25個、この1週間で英語の熟語169個を覚えることに挑戦中。
覚えるべき熟語とその意味を一緒に確認し、「ここで使われてる文法は?主語を変えたらどうなる?」と少しひねった問題も出しながら、ちょっとでもスッと頭に入るようなやりとりを積み重ねています。
じゃあこの時間までに、2分以内で言えるようにしてな。
あとはAくんの頑張るターン。
暗記モードに入ると、空間がピリッと張りつめます。
何度もつぶやきながら、頭の中で熟語を反芻しているのが伝わります。
こんな感じで、今までノーミスで覚えてきているAくん。
まずは口頭で言えるようになってから、次は書けるようになるまで練習を繰り返す予定です。
これまでもったいないケアレスミスが多く、あと一歩のところで詰めの甘さが見られたAくんも、これができたらもっと自信になると思います。
また、Bさんは入試のために「希望」というテーマで作文を書いています。
ただ書いておしまいではなく、担当の桜井先生とやりとりを重ねながら、何度も書き直しているんです。
桜井先生とのやり取りに耳をすましていると、めちゃくちゃ考えて書いていることが伝わってきました。
桜井先生も「一歩踏み込んで考えて書いてるからめっちゃええもんできてきた」と言っていました。
考えて書き、それをもとに対話を重ね、また考えて書く―。
このプロセスの積み重ねが、作文入試ではもちろん、その後の人生でも大切な経験になる気がします。
さらに数学についても、ひとつの問題集を解き切り、2周目に突入しています。
計算を間違えて「心がポキッと折れた音が…」と言いつつも、「これ1周目できへんかったけどできるようになってる!」と自信をつけてきた発言も出てきました。
あと1ヵ月で3周終わったらたいしたもんちゃう?あとはBさん次第…。
と声をかけながら、ホンマに3周目指して頑張れたらいいなぁと考えていました。
AくんにしろBさんにしろ、「受験」という目の前のことに取り組むことで ”見える世界が変わる” 経験を積んでほしいなと思います。
何か壁にぶつかりながら、それを越えようともがく経験って大事だと思うんです。
壁を「越える」のか「壊す」のか「穴掘る」のか…結果はまぁ人それぞれ。
でもそれまでにもがくことで、自分なりの学習の仕方を身に付けたり、文章を「書く」ということの楽しさ/難しさを知ったり、折れた心に添え木をする逞しさを身に付けたりすることができれば、きっとその前と後で ”見える世界が変わる” はず。
ふたりとも、本当によく「もがいてる」と思います。
あと1ヵ月、なんとか「もがききって」ほしいですね。
そのために、僕も何ができるかもがいてみたいと思います。
保護者の方も、日々の生活のサポート大変だと思いますが、一緒にもがいてくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
では、また~