「折れない心」VS「折れてもまた立ち直れる心」
こんにちは、ご無沙汰しております、亀谷です。
先日ある話を聞いて、ここで働き、生徒と関わる者としても、
二人の子供を育てる親としても、
しっかり考えておかなければ!と思ったことがあります。
決して最新の情報ではありませんが、以下のようなことを知りました。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%が、
大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう。」
ニューヨーク市立大学大学院センター教授キャシー・デビッドソン氏が、
あるインタビューでこう発言したとのこと。(2011年)
こんなこと、今更知ったん?と思われるかもしれませんが、
ついこの間知りました。
これは大変なことです(;’∀’)
現在2022年なので、2011年度に小学校に入学した生徒は、
単純計算して(7歳で小学1年生という点は日米だいたい同じなので)
18歳になっていて、あと4年で大学を卒業する年齢になるはず。
この説が正しければあと4,5年後にはこれまで存在しなかった職業に就く若者が65%に達する、
ということになります。(;゚Д゚)
おそらく、この説が発表されたときから11年たつので、
しかも新型コロナウィルスの流行も追い風となり、
新しい職業が生まれたり、働き方にも大きな影響を及ぼしたこともあり、
すでに大きく変化し始めているのは間違いないです。
私自身、半年前までは会社員をしていたので、
自宅でリモートワークをしたり、同じビルの中にいてもZOOM会議に
自席から出席するなども経験しました。
時代の変化についていけなければ、役に立たなくなる、という焦りをも感じました。
自分の強みとして、語学のスキルを大きく活用してきたけれども、
AIが通訳や翻訳をするようになったら、自分の仕事もなくなるのだろうか、、とも。。
そして、勤めていた会社としても、新事業を先駆けてスタートしていかなければ生き残れない、
と常に叫ばれていました。
もうこうなったら、既存の形にこだわるだけでは新しい発想は生まれないし、
凝り固まった既成概念では、子どもたちに進路のアドバイスもできないではないか、、、
私自身の経験や知識以上の、具体的なアドバイスや展望を持つことは
もはや不可能なのか、とも思えてしまいますが、
ここは自分の人生に自信を持ちたいところです。
今後、一人ひとりが生きていく社会の状況がどのように変化していくかは、
誰にもわかりません。
世界規模、地球規模で考える時代でもあり、いっそう不透明です。
そんな時代だからこそ、
子どもたちがどんな環境で、どんな局面に立たされても、
その状況の中で、自分で問題を見つけ、それをどうやって解決していけばいいのかを、
考えて行動する力を持ち合わせていなければ、前に進むことができません。
さらに、一人でそれに挑むのではなく、他の人と共に取り組む力が不可欠になります。
これは、実際に文部科学省が出している教職員の方針でも触れられているので、
引用みたいになってしまうのですが、本当にその通りだなと思います。
さらにその前提として、
「折れてもまた立ち直れる心」の育成がすごく大切だと感じています。
これまでは、「折れない心こそ真の強さだ!」と教えられてきたような気がします。
時代のものですかね、「失敗は恥ずかしいこと」だとする価値観が強かったように思いますが、
これからの時代を生きていくためには、
改めて「失敗こそ前進」だと伝えていきたいと思います。
事実として、時間は常に前向きだからです。
「折れない心」にこだわってしまうと、
正解だけを求めて、与えられたことだけに反応するようになってしまったり、
挑戦することを避けて、自分から行動を起こさなかったり、
何かあったときも誰かの責任にしたりするかもしれません。
そして、ひとたび折れてしまったら、時間は前向きに過ぎていくのに、
気持ちは後ろ向きのままになってしまうかもしれません。
「失敗しても、次こそは!」
「失敗しても、みんな見守ってくれている」
「失敗して厳しいことを言われても、それですべてが終わる訳ではない」
などと捉えて、また次の行動を起こしてほしいと思います。
私自身人生を振り返ってみると、穴があったら入りたい思い出が
山ほどありますが、なんとかここまで来れました(T_T)
いろんな局面に立たされているときは、
逃げたくなることももちろんありましたが、
のちに振り返ってみると、今の自分はもう以前の自分とは違う、と思えます。
学びの森の生徒も同じく、それぞれがもう以前とは違います。
ある生徒は、数か月前は「勉強がわからないこと」に涙していたのに、
今はもう涙をこらえて取り組むようになっています。
ある生徒は、数か月前まで「わかる問題だけやるんや」と言っていたのに、
今は新しい範囲の学習にトライしています。
誰も自分の心が折れることを望んでいる人はいないし、
本来みんな、自分の可能性を感じたいし、できる自分でありたいと思います。
そんな気持ちを大切にしながら、
みんながこれからどんな人生を生きたいか、一緒に考えながら応援したいです。
心が折れそうになっても、折れてしまっても、また次のステップへ。
この積み重ね、私も含めてこの積み重ね、
共に歩んでいきたいと思います。