2学期に向けて
どうも、学びの森のキノシタです。
最近は夏休み直前でバタバタしており、ブログの更新ができておりませんでした…。
2日前からすでに、学びの森フリー/ハイスクールは夏休みに入っております。
最終日、この1学期に何をしてきたのか、写真を見返しながら共有する時間を設けました。
保津川の河川敷でのお花見
国語ゼミでの物語や詩の鑑賞
中学生の英語ゼミスタート
府立図書館・京都市立動物園めぐり
運動の時間の鬼ごっこ
小学生の学力テスト
日吉でのBBQ
<音>の連続講座と最後の演奏会
糸電話の実験
<探究>の報告会
それぞれの生徒の<語り場>の様子
ワークショップシリーズ サタデー・パフェ
水風船や水鉄砲
巡り堂
写真を見返していると、結構色んなことに取り組んできたなぁと思います。
みんなの中に何がどんな形で残っているのか、感想を聞いてみるとこれもまた色々でした。
写真に写る生徒の表情の変化や、この数カ月の間に大きくなった身体。
毎日見ているとわからない変化も、こうして写真で見返すとはっきり表れるものですね。
今までこんな風に、学びの森での経験をみんなで共有する形での振り返りはしてきませんでした。
でもこの日の雰囲気がとても良かったんです。
こんなんあったなぁとか、あれ楽しかったなぁとか、積極的にその場に参加してくれていたので、僕も話していて楽しかったのを覚えています。
言葉にしにくいですが、学びの森での経験が一人ひとりの中に確かに残っていて、それを大事に思ってくれている感じが伝わったような気がしました。
次生徒たちがやってくるのは17日(水)。
それまで夏休みを満喫してほしいと思います。
さて、この2日間はというと、スタッフが集まり1学期の振り返りや、2学期に向けてのミーティングがおこなわれていました。
久しぶりにゆっくりと振り返って、それぞれの考えを言葉にしたり、議論する時間を取ることができたように思います。
そこで出てきた論点は、大きく分けて以下の3つ。
①それぞれの生徒に合った学習環境づくりについて
②約束ごとについて
③<探究>の時間について
【①それぞれの生徒に合った学習環境づくりについて】
学びの森では、ゼミや連続講座、運動などの時間以外は基本的に個別学習がメインです。
その時間にどうやって学習を進めたいか/進めたほうが良いかは人によってバラバラ。
誰かと一緒に話し合ったり調べたりしながら進めたい人もいれば、一人で黙々と進めたい人もいます。
生徒によっては、その日一日のバイオリズムでそれが左右されることも多々あり、有り余るエネルギーを発散せずにはいられない感じだったり、集中力が続かなかったりすることもしばしば見受けられます。
それが悪いことだとはまったく思いません。
でも、そこでどう立ち振る舞うかによって、他の生徒の学習環境の影響を与えることにはなると思います。
受験を控えている子がいたり、音に敏感な子がいたり、わちゃわちゃした環境が合わない子も当然います。
自分の行動が他者にどんな影響を与えるのかまで考えて行動してほしいですが、理屈じゃない部分も大いにあるはず。
それぞれの生徒に合った/必要だと考える学習環境を、今の人数やスペースでどう保障していくのか?
2学期から座席の配置なども含めて、試行錯誤していきます。
【②約束ごとについて】
学びの森では、みんなが快適に過ごすための約束事があります。
この「みんな」には、生徒はもちろん僕たち「スタッフ」も含まれています。
学びの森というコミュニティに所属する人たちが、本当の意味で「自由」であるために約束事が必要だと僕は考えています。
それをみんなで考えてつくっていけたらという想いもあり、いったんこちらで作ったものを生徒に説明して意見を求めてきました。
でもそうやってつくった約束事が、いつの間にか守られなくなってきているという指摘が。
確かに、みんな最近なぁなぁになっている部分がありました。
PCのゲームは昼休みだけOKとか、ケータイは朝来たら所定のケースに預けてねとか、休憩と学習のメリハリをつけてねとか。
そんな厳しくもないと個人的には思うんですが、それを守ってほしいと伝えても応答が返ってこず…。
みんなで考えて決めることを前提にしているので、変えたいことがあるならそれなりの考えを持って意見すればいい。
それに対して他の人も考えて、話し合って、少しずつ約束事をつくって、みんなでそれを守る。
こういうプロセスをどうやったら歩んでいけるのか?
難しいのは承知の上で、挑戦してみたいと思います。
【③<探究>の時間について】
学びの森では、生徒が興味・関心のあることを突き詰めて取り組む<探究>という時間があります。
1学期はそれを何らかのカタチで表現するところまでやることを目標に、発表の機会も設けてみました。
→ブログ『<探究>報告会』
みんなそれぞれ色々なテーマに取り組み、なんとかカタチになった感じは面白かったです。
でもいったんこうして発表すると、次何しようか悩む人が出てきました。というか、そもそも<探究>と言われて何をしていいかわからず、とりあえず<好きなことできる時間>という認識になっていた感じもあります。
そうなると、みんなさきほど紹介した約束事の抜け穴として<探究>の時間を使うようになるんですね~(いや、ホンマ賢い)
こちらの準備不足というか、どういう時間にしたいか?それを実現するための条件は?が、まだ僕の中でもスタッフ間でも曖昧なのが見抜かれている気がします。
僕としては、別にやりたいことがなければやらなくてもいいんです。単純に、こんなことしてみたい!から始まる経験を一緒につくっていきたいんです。
でも、それをやらせるのではなく、一緒にしようとなると、一人ひとりに関わる時間とパワーがめちゃくちゃ必要だとも思うんです。
そういったプロセスだけではありません。
何らかのカタチで表現するにしても、その表現の仕方もたくさんありますよね。
YouTubeやTikTok、VRなど、色んなメディアが日常のいたるところにある現在。
きっと生徒たちは僕よりも色んな表現の仕方に触れていると思います。
だから僕の中に、そんな生徒たちに対して、レポートを書くことやプレゼンをすることだけを発表の方法としてしまっていいのか?みたいな問いも出てくるんです。
こうしたことをめぐって、他のスタッフとあでもないこうでもないと話し合いをしていましたが、答えは出ず…。
2学期から、どんな時間にしたいのか、改めて考え直す必要がありそうです。
でも考えすぎても仕方ないし、とりあえず直感でやってみるしかないですね。みんな一緒に考えて。笑
とまぁ、ここに挙げた3点以外にも一人ひとりの生徒についてあれこれ議論したり、本当によくしゃべりよく考えた2日間だったと思います。
もう頭が溶けそうな状態でこのブログを書いています…。
こんなことを考えながら、2学期も試行錯誤あるのみ!
ということを、保護者の皆様にはご理解いただき、またご協力いただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
さぁ、僕の夏休みスタートだ!!
いや、色々考えなあかんこと多いぞ…どうする…?!