まわるまわる
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は<教養講座(サイエンス)>の様子をお伝えいたします。
今回のテーマは「クリップモーターをつくろう」。
クリップ・銅線・磁石・乾電池でモーターをつくりました。
前回の「フルーツ電池」に比べると、うんと作業が細かくなります。
そのため、講師の湯川さんは ”準備の大切さ” を伝えていました。
自分がこれからどんな目的で、どんな実験をするのか?
そのために必要な道具は、どうやって配置しておけばいいか?
こうした思考の働かせ方を身に付けることも、この講座の目的のひとつです。
それは突き詰めると、自分のことをよく知り、どうしたら目標が達成できるかを考えるということ。
正解は一人ひとりの中にしかないので、講座を通して何か変化があったら面白いですね。
さて、前置きはこのくらいにして、さっそく作業を見ていきたいと思います。
まずは銅線を50cmに切ります。
それを電池に巻き付け、コイルづくり。
いい感じ!
左右のエナメル線を束ねて、こんな形に仕上げます。
コイルが回るときにバランスを保てるような束ね方になっています。
クリップを変形させます。この丸いところにコイルをのせます。
ここからが地獄の研磨作業。エナメルのコーティングをはがして、銅を剥き出しにします。
ちゃんと剥がれているか、虫眼鏡でチェックしながら磨いていきます。
この作業を、いかに緻密にできるかが成功のカギ。みんな「手痛いー!」と言いながら頑張って磨き続けていました。
磨き終わったら、電池にクリップと磁石をくっつけます。
ここにコイルを置くと・・・
ま、まわったーーーーーーーーー!!!
とはいかず、最初はみんなピクっと動くだけでした。笑
なんでまわらないのか?
自分のものをじっくり観察したり、他の人のものと比べたり。
そもそもなぜまわるのかの原理を考えるために話し合ったり。
みんな試行錯誤しながら、何度も挑戦していました。
すると、どこからか「あー!まわった!!」という声が!!
こうなると面白いことに、一人また一人とモーターをまわすことに成功する人が出てきます。
みんな「自分もまわしたい!」ってなるんでしょうね。
最後に、今回のモーターの原理についてみんなで話し合いました。
「フレミングの左手の法則」の話が出た時に、ある生徒から「フレミングってどんな人?」という声が。
僕も名前しか知らないんですが、こうした入口って大事だなと思いました。
フレミングさんが何を発見したかだけでなく、どんな実験を繰り返してきたかについて知ることができれば、より原理を理解しやすくなると思います。
フレミングさん発見でどんな生活に変わったのか?とかそれ以前はどういう生活だったのか?とか、歴史のことも知れるかもしれません。
こんな風に、一つの入り口からどんどん広げて学んでいくことができるような関わりができればいいなぁ。
実験を通して、今回も色々なことを考えました。
次回のテーマは「風力発電機をつくろう」です。こうご期待!
では、また~