わかっちゃいるけど・・・
ご無沙汰してます、学びの森のキノシタです。
バタバタしすぎていて、ブログの更新ができておりませんでした…。
今回のブログでは、生徒と一緒に「車内のマナー」について考えたことを書きたいと思います。
ことの発端は、中学生からのタレコミでした。
「最近、電車とバスで小学生たちがうるさい。静かにしてって言っても言うこと聞かへん。」
確かに小学生が増えたことで、教室の中で騒がしいシーンが増えたと思います。
でも教室の外、通学時にも騒がしくなっていることには頭が回っていませんでした。
「それってどんなレベルでうるさいん?他の乗客の人とかに怒られたん?」
「うん。バスの運転手さんに注意されたこともあるし、この前は乗ってる人にきつめに怒られた。」
これはやばいと思って、生徒を集めて現状を聞いてみました。
「電車とかバスでうるさいって聞いたんやけど、そうなん?」
「うん、そうやで!」
素直に認めるんかい!!とツッコミたくなりそうなほど清々しい返事。
詳しく聞いていると、かなり乗客の人に注意されていることがわかりました。
僕としては、他の乗客の方に迷惑をかけることはもちろん、そのことで生徒が危ない目にあうかもしれないことが心配でした。
今はまだ注意で済んでるかもしれないけど、暴力で訴えられることもあるかもしれません。
生徒にはその旨を伝え、じゃあ明日からどうしよう?という話し合いをしました。
自分の声はひとより大きいのはわかってる…でも感情が高ぶると大きさをコントロールできない…。
友達とじゃれてたら迷惑かかるのはわかってる…でもじっとしてたら楽しくないし、だんだんムズムズしてきて動いちゃう…。
話し合っていて、みんな自分たちの行動を客観的に見れている部分もあるんだということ、「わかってるけどできないこと」にぶち当たっているのが伝わってきました。
それでも、他の人が居心地よく過ごすことを邪魔してはいけないのもまた事実。
これをどう考えていくのか、結構本気で悩みました(というか今も悩んでます)。
もともと感情のコントロールやじっとしてるのが苦手だからこそ、既存の枠組みには合わなかったり悩んだりしたのかもしれない。
それを「車内のマナー」という枠組みに当てはめるって、そんな簡単なことじゃないというか、どういう意味があるんやろう?
とか、色々考え始めると難しいなぁと思います。
その日の話し合いも、みんなで「うーーーーん…、、どうしたらいいんかなぁ?」というところで終わり、解決策は出ませんでした。
あとは一人ひとりがどう考えて行動するかに委ねることに。
次の日の朝、ある小学生に「今日どやった?」と聞くと、「今日はめっちゃ静かやった!」と返ってきました。
みんなに話を聞くと、漫画を読んだり音楽を聴いたり、ひとりでも楽しく過ごせる工夫をした子もいれば、物理的に距離を取ってみた子もいたようです。
中には「なんでだろうなぁ、、なーんか静かにできたんだよなぁ、、」と言葉にはならない子もいました。
でもまぁとりあえずみんな色々考えたみたいです。
みんなが使う場所での、自分の立ち居振る舞いをどう考えるか?そもそも「公共」ってなんだろう?
そんな問いを、これからも生徒たちと一緒に考え続けたいと思いました。
こうした経緯もあり、これからみんなで学びの森の約束事を加筆・修正することに。
果たしてどんな改正になるのか楽しみですね。
またその様子についても報告したいと思います。
では、また~