ネコの先生
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は新しい先生を紹介します。その名も「ネコの先生」です。
何を言ってるんだコイツは…と思われた方もいるかもしれませんが、以下に詳しく書きますのでご安心ください。
「ネコの先生」というのは、実はこの消しゴムネコをつくった小学生の女の子のことです。
以前ブログでも紹介しましたが、生徒たちの間でこのネコが大人気に。
ブログはコチラ→『小さなアーティストたち』
高校生の男の子がこのネコを見て、「作り方を教えてほしい」と言い出したのがきっかけで、
今回「ネコの先生」として、授業をしてくれることが決まりました。
消しゴムネコを作りたい!と、授業に参加したのは僕を含め5人。
ネコの先生は、僕が買い忘れるのを見透かしていたかのように(!?)
ちゃーんと僕らの分の消しゴムを用意して、作り方を教えてくれました。
まずは顔になる部分を、消しゴムの正面に描きます。
消しゴムの横の面には、横から見たときの様子を描きます。
しっぽがどこにあるかわかるように、消しゴムの上の面に線を入れます。
余分なところをカッターで切っていきます。
こんな風に、ひとつひとつ丁寧に教えてくれるネコの先生。
言われた通りにやってみますが、なかなかうまくいきません。
みんなの困った様子を見て、
説明するより私がつくったほうがわかりやすいか…。じゃあお手本を見せますね。
と、デモンストレーションもしてくれました。
誰かが「うわぁぁぁあ!脚がもげた!!もう一回つくる気力が湧かない…」と、
失敗したり、投げやりになっても、決して怒りません。
むしろ、私も最初は失敗しましたから!消しゴムはまだあるし作ってみたら?と励ましてくれました。
僕はその姿に心底感心しました。
それと同時に、なんでこんな風にできるのか考えました。
それは「教える→できる」ということが目的ではなく、「一緒につくる」こと自体が目的になっていて、
一緒に作っているのが「楽しい!」と思えるような場だったから、
そして何より、この場を楽しんでいたのはネコの先生だったから、ではないでしょうか。
僕は生徒との関わりの中で、もっと言えば日常の人間関係の中で、ネコの先生のようになれていない場面って多いと思います。
こちらが何かを「教える→できる」ことに期待している状態では、「できない」ことにばかり注目してしまう。
その結果、イライラしたり、イライラをぶつけてしまったりする。
でもそんなとき、「そもそも目的ってなんやったっけ?」と距離を置いて考え直したら、
「できない」ことは、さほど注目しなくてもいいことだった・・・みたいなことってありませんか?
僕は今回の授業で、ネコ先生からそういう視点を持つことの大切さを学びました。
そうやって視点が切り替われば、自分も「楽しい!」と思って、余裕も持てるのかもしれません。
まぁ、そんなこんなでみんなの消しゴムネコが完成しました!
展示場所はコチラ。
ネコの集会です。(あんぱんに群がっている)
自分のネコができたこともそうですが、ネコを一緒につくる場を持てたことが嬉しかったです。
次は、「あんぱんの先生」がやってくるとか来ないとか…。
乞うご期待です!!
では、また~