MENU

日誌

身をゆだねる

どうも、学びの森のキノシタです。

 

 

 

 

今日は2週間ぶりに<教養講座(身体)>がありましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは前回の宿題をみんなで共有しました。

 

 

 

 

その宿題とは、”日常の中で魔法を使ってみる” というもの。

 

 

 

 

みんなにどんな魔法を使ったか、聞いていきました。

 

 

・お母さんが料理をしているときに、プライパンが土鍋の「ドライパン」になっちゃう魔法を使った!

 

それでどうなった?

 

・IHだから火が通らなくなって、急に料理ができなくなった!

 

お母さんはどんあ反応だった?

 

・「あれ?なんで?」って困ってた!

 

 

 

 

 

・お母さんに「止まれ!」の魔法をかけてみました。

 

それでどうなった?

 

・ふつうにお母さんが固まってました。

 

その時あなたは何してた?

 

・じーっと止まってる姿を見てました。笑

 

 

 

 

 

・読んでる小説が漫画になる魔法を使いました。

 

それでどうなった?

 

・小説のときは面白かったけど、漫画になるとあんまり面白くなくなってしまいました。

 

その魔法って、魔法のままで終わらずに、実際にできちゃうかもしれないね。

 

・そうですね、現実にできたら面白いかも。

 

 

 

 

 

・お皿とか、物を浮かせる魔法を使ったり、色々使いました!

 

それでどうなった?

 

・結構簡単に浮かせられました。

 

もしかして割と日常的に魔法を使ってる?

 

・そうですね。けっこう毎日使ってるかもしれません。笑

 

 

 

 

こんな風に、聞いてみるとみんな宿題をしてきていてびっくりしました。

 

 

 

 

もしかすると、僕が気づいていないだけで、みんな日常的に魔法を使っているのかもしれません。

 

 

 

 

それぞれの日常に根差した魔法がたくさん出てきて、素敵だなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次はウォーミングアップがてら、魔法を使える鬼ごっこ。

 

 

 

 

 

この回から初めて参加した人も、戸惑いながら参加していました。

 

 

 

 

何度もやっているからか、スローモーションの動きが上達しているような気がします。

 

 

 

 

魔法をかけるタイミングや、誰が誰に魔法をかけるかなど、みんなの関係性の変化も見られて面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は今回のテーマでもある、「身をゆだねてみる」に挑戦しました。

 

 

 

 

 

講座としては初めてのペアワークです。

 

 

 

 

一人が地面に仰向けになり、全身の力を抜きます。

 

 

 

 

もう一方が手や足を持ち上げ、パッと手を放すと・・・

 

 

 

 

本当にペアの人に身をゆだね、全身の力を抜いていれば、床にバターンと手足が打ち付けられるはず。

 

 

 

 

でも、少しでも力が入っていると、一瞬ピタッと空中で手足が止まります。(そら打ち付けられるのは怖い笑)

 

 

 

 

いかに相手を信頼し、自分の身をゆだねることができるか?

 

 

 

 

また、いかに信頼してもらうために相手のことを考えて身体を操作することができるか?

 

 

 

 

やり取りを繰り返していくうちに、徐々に関係性が変化していくのが面白かったです。

 

 

 

 

操り人形のように操られる/糸を引っ張る表現や、仰向けの状態からうつ伏せの状態へ持っていくことにも挑戦しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お次は、「もっと身をゆだねる」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、うつ伏せになっている相手に、仰向けで乗っかることに挑戦しました。

 

 

 

 

写真を見返すと、異様な光景ですね。笑

 

 

 

 

みんな最初は恐る恐る…。

 

 

 

 

恥ずかしい、申し訳ない、くすぐったい、大丈夫かな…など、色んな感情があふれてきます。

 

 

 

 

でも意外にしっくりフィットする位置を発見できると、身をゆだねることもできてきます。

 

 

 

下の人が身体を揺らすことで、上の人も一緒にゆらゆら。

 

 

 

 

乗っかり心地と乗っかられ心地がともに良い感じだと、ゆらゆら揺れるのも気持ちが良いものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに「もっともっと身をゆだねる」。

 

 

 

 

一方が前後左右どこかに倒れそうになるのを、もう一方がしっかり支えます。

 

 

 

 

どの方向に倒れようとしているのかをじっくり観察。

 

 

 

 

全身の動きに注意し、微細な信号をキャッチしなければなりません。

 

 

 

 

倒れるほうもスローモーションと同じく、自分の身体が倒れていくイメージを膨らませ、ペアの人に信号を送らなければなりません。

 

 

 

 

これもお互いへの信頼感がはっきりと表れる動きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後は「もっともっと身をゆだねる」の応用です。

 

 

 

 

 

ペアではなくグループで、しかも歩くという動作を交えながらおこないます。

 

 

 

 

今まで関係をつくってきた人ではない、新しい人とも関係をつくっていくことが求められました。

 

 

 

 

一人ひとり倒れるタイミングやスピード、動きが違います。

 

 

 

 

支える側は、そのそれぞれを意識しながら動き続けるから、集中し続けなければなりませんでした。

 

 

 

 

みんな最初は危なっかしくて、本当に倒れそうになっていましたが、これもまた徐々に安心して取り組むことができていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「身をゆだねる」がテーマだった今回の講座。

 

 

 

 

学びの森の生徒同士が、こんな風に身体を接触させること自体が初めての体験だったように思います。

 

 

 

 

お互いに「身をゆだねる/ゆだねられる」中で、みんなは何を感じたのでしょうか?

 

 

 

 

「信頼する/される」あるいは「安心できる/させる」関係は、どうしたらつくっていけるのか?

 

 

 

 

そんな問いが僕の中には浮かんできました。

 

 

 

 

そういった関係をつくるには、言葉と身体、自分の全部を使って相手と対話することが大切なのかもしれません。

 

 

 

 

生徒のみんなは何を感じ、考えたのか、明日の<振り返り>を楽しみにしたいと思います。

 

 

 

 

では、また~