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日誌

学びの森の同窓会

 

 

こんにちは、学びの森のタナカです。

 

 

ここ最近の学びの森でもっともアツいトピック。それは間違いなくこのイベントの開催でした。

 

 

 

 

学びの森フリースクール・ハイスクール同窓会

 

 

 

 

 

卒業生には「アウラ」「知誠館」という旧名のほうが親しみがあるかと。

 

 

 

 

そう、去る9月2日(土)、学びの森フリースクール・ハイスクールの同窓会を行いました!

 

 

懐かしい面々に会える同窓会、今日はその模様をご報告したいと思います。

 

 

 

 

我々学びの森が主体となって開催するフリースクール部門の「同窓会」は実は今回が初めて。

 

 

 

なぜ今このタイミングで同窓会を行うことになったのでしょうか?

 

 

 

 

 

知誠館 ➡ 学びの森 への変化

 

 

 

 

北村塾長がよく言う言葉でもあるのですが、我々の活動があるのは教室という現場に生徒がいるから。

 

 

 

北村塾長がただの塾だったアウラ(現学びの森探究スクール)にフリースクールを開くことになったのも、塾にたまたま不登校の生徒がやってきたことがきっかけ。

 

そこからアウラのフリースクール部門、知誠館(現学びの森フリースクール・ハイスクール)は始まりました。

 

 

 

「アウラ学びの森知誠館」という校名を「学びの森フリースクール・ハイスクール」に変更した節目の年である今年に、これまで「学びの森(知誠館)」を作り上げてきてくれた生徒たちが今どんなふうに過ごしているのか、学びの森(知誠館)での生活を今どう振り返るのかを聞いてみたく、そして単純にみんなの顔が見たくて、この同窓会は企画されました。

 

 

 

 

 

 

今回卒業生の皆さんに送付したご案内。

 

 

 

 

 

卒業生から参加申し込みを受け取るたびに、「この子も来るんや!」「お、この子今何してんのやろ~」と懐かしく思ったり、お名前を存じ上げない卒業生の方にフリースクールの歴史を感じたり。

 

 

 

来たる当日を心待ちにしていました。

 

 

 

 

 

 

それぞれの思いと変容

 

 

 

 

そうして迎えた当日。

 

 

約20名の卒業生と元スタッフが集まりました。

 

 

 

 

 

 

まずはみんなで、かんぱ~い!

 

 

 

 

乾杯のあとは、同じ時期にここにいた仲間たちでのざっくばらんなおしゃべりが弾みます。

 

 

「今何してんの?」「茶道部入りました」「ほんま!?」

「元気やった?」「実はとんだハプニングがあって…」

「相変わらずやな~」「めっちゃたくましくなってる!」

「また背伸びた!?」「そんな伸びひんって!」

 

 

 

 

そうして場が温まったところで、参加者一人ひとりが自己紹介をすることに。

 

 

アウラ学びの森にフリースクール部門「知誠館」が併設されて12年、もちろん在校時期がかぶっている人もいればそうでない人も…と様々なので、今何をしているのか、大体どのくらいの時期にここにいたのか、そしてここでの生活でどんなことが印象に残っているかをふりかえってもらいました。

 

 

 

 

 

 

参加者の皆さんが語るエピソードや当時への思いはそれぞれにぐっと胸に来るものがあり、ここで過ごした時間の濃密さや、それを自身の中でどう意味づけているかが伝わってくるものでした。

 

 

私タナカが個人的に特に印象に残っているのが、知誠館の元講師のK先生と、在校時に私も関わりのあった、Tくんの話でした。

 

 

 

 

 

 

「この子たちに、外の世界を見せたくって」

 

 

 

 

K先生はちょうどフリースクール部門「知誠館」立ち上げの頃にいらっしゃった先生で、今でも卒業生の皆さんと交流があるほど、当時の知誠館の中心的存在でした。

 

 

出来立てほやほやの手探り状態だったフリースクールに通ってくる生徒たちに、「外の世界を見せたい」「いろんなことを経験してほしい」と、遠足や修学旅行や農作業体験や…と様々なイベントや活動を企画し、自ら生徒たちを連れ出していたというK先生。

 

 

 

「私も若かったんで!」と笑い交じりにおっしゃるものの思わずこぼれる涙と、そんなK先生を見上げる当時の生徒の皆さんの表情に、こんな先生たちの思いと行動が積み重なり、この「知誠館」という空間は醸成されていったんだなと改めて実感したのです。

 

 

 

そしてK先生たちが作り上げてこられた道のその先に、「学びの森」の私もいるんだなと、胸が熱くなった瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

「ここが今の僕を作ってくれたっていうか。」

 

 

 

 

そして、卒業生のTくん。

 

 

彼はここにいた頃、ほとんど会話のキャッチボールが弾んだことがなく、私の投げた問いかけには「ああ」「ハイ」「うっす」しか返ってこない(私の投げかける言葉も答えにくいものだったのかもしれません)、金髪の、当時の記憶では少しトガった、寡黙な少年でした。

 

 

高校卒業まで知誠館に在籍し、大学へと進学したTくん。

 

 

ここにいた頃にも間違いなく少しずつ変化し、やわらかい空気をまとう瞬間も増えてはいたものの、大学3回生になったという彼の姿をこの日久しぶりに見て、心底驚きました。

 

 

 

 

彼を見てタナカの脳内に最初に浮かんだ言葉は、「めちゃ好青年ー!!」でした。

 

 

外見の変化はもちろんあったのですが、それ以上に醸し出す空気感のやわらかさと人を受け入れる姿勢、そして成り立つ会話のキャッチボールに、何よりそう感じたのでした。

 

 

 

そんな彼がここでの時間をどう振り返るんだろう、と思い聞いた彼の言葉は、こういったものでした。(大意です!)

 

 

「僕はここにいた時に何か印象的な出来事があったっていうより…ここが、今の僕を作ってくれたっていうか。だからここで過ごした全体が、僕にとって大事だったんだな、って思ってます。」

 

 

彼は大学で始めた部活が今とても楽しいらしく、大学に、そしてそこで今の部活につながれたことに、「知誠館」に通った意味を見出してくれているようでした。

 

 

 

 

 

当時あんなに言葉が出てこなかった彼が、今こんな風にその経験を振り返ってくれたことに正直感動したタナカ。

 

 

ここに通っていたことが彼の変容にどれだけ影響を与えているかは、おそらく誰にも分かりません。

 

 

ですが彼自身がそこに意味を見出してくれて、それを言葉にしてくれたことがほんとにすごいなぁ、ありがたいなぁと。

 

 

そしてここにいる間にその子の「変容」が全て起こりきるわけじゃないんやな、と、そんな当たり前のことに改めて気づかせてもらったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は世代をこえていろんな人たちがおしゃべりを楽しみ(時は違えど、人生の同じようなタイミングで同じ空間で過ごしたという共通経験があるからか、なぜか在校時期がかぶっていなくても盛り上がっていました)、最後はみんなで記念撮影。

 

 

 

その写真が、こちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな、すっごくいい顔をしていると思いませんか?

 

 

 

 

「またこうやって集まろな」と言葉を交わし合い、この日はお開きとなりました。

 

 

 

 

学びの森のタナカとしても、いち個人としても、いろんなことを思い、感じたこの同窓会。

 

 

今学びの森に来てるみんなは、何年か後にこうして集まった時に、どんな言葉で振り返るんやろう、どんな会話を交わすんやろう。

 

 

そんなことを思い、また今のみんなに向き合うエネルギーをもらえるような同窓会となりました。

 

 

 

 

ご参加いただいた卒業生の皆さま、ありがとうございましたー!!!