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日誌

「非日常」だから見える生徒の姿

学びの森では、通常の学習に加えて、生徒たちに様々な体験をしてもらうための課外活動もおこなっています。

今日はその一環として、「スチールの森日吉」に行ってきました!

 

 

 

何を作って食べるのか?何をして遊ぶのか?

課外活動の内容も、生徒たちと一緒に考えました。

その結果、今回はBBQと焼きそばを作り、バレーボールや野球をして遊ぶことに。

 

 

 

みんな今日という日を楽しみにしていたらしく、教室には

 

  「あと2日ここ来たら日吉やな!」

 

  「明日は日吉やから、今日はもうちょっと勉強頑張ろ!」

 

  「〇〇君ちゃんと朝起きて来なあかんで!」

 

  「バナナはお菓子に含まれますか~?」

 

という言葉が飛び交っていました。

 

 

 

駅で集合したときから、生徒たちのテンションは高め。

普段とは少し違う空気感が漂うなか、BBQと焼きそばの買い出しへレッツゴー!

 

 

 

スーパーで買うべき食材を言い渡され、みんなでひとつひとつカゴに入れていきます。

 

  「こっちの方が安いで!」

 

  「いつもうちではこれ買ってる!」

 

  「焼きそばはソースやろ!粉はあかん!」

 

  「後のこと考えたらパックのほうがいいって!」

 

ひとつの食材をとっても、いろんな考えが出てきて、きっと家ではこういう生活してるんかな?と、

「非日常」の中に「日常」があぶりだされている感じがしました。

 

 

 

食材を買い終え、日吉の森につくと、火起こし組と食材切る組に分かれて作業スタート。

ここでもいろんな考えがぶつかりあいます。

 

     

 

  「にんじん嫌いやから小さく切って~」

 

  「焼きそばに入れるんやからこれくらいじゃないとあかんのちゃう?」

 

  「そんな風に切るんや?!」

 

     

 

  「とりあえず段ボール燃やしとけば炭に火つくんちゃう?」

 

  「うちではこのやり方でいつもやってるねん!」

 

  「もっと扇いでや!もう俺疲れた!」

 

などなど…。こうしたぶつかり合いを通して、自分の物の見方や考え方が変わることもあると思います。

「非日常」の中で、「日常」がほだされていくような感じがしました。

 

 

 

BBQと、わたくし木下による超絶品焼きそばを堪能した生徒たちは、我先にと遊び始めました。

ここでもいろんなことが起こります。

 

 

 

  今までボール遊びが苦手で、あまり輪に入れなかった子がみんなとバレーをしたり

 

  僕こんなんもできる!と、普段より自分を大きく見せようとする子がいたり

 

  いつもは関りの少ない子同士がバドミントンをしていたり

 

  こんなことがしたかった!と言わんばかりの笑顔で走り回る子がいたり

 

それぞれの生徒の成長・課題・変化・欲求などが表れていました。

それらは「日常」に埋め込まれていると見えにくく、「非日常」だから見えることなのかもしれません。

 

 

 

課外活動をしていて、いつもこんなことを考えます。

 

  自分が生徒たちと関っているのは、ほんのわずかな時間でしかない。

 

  生徒たちが見せているのは、一側面でしかない。もっといろんな側面がある。

 

そしてこれは、生徒たちと関る自分にも言えることだと思います。

 

 

 

だからこそ、「非日常」の中で垣間見えた生徒の姿や、そこで紡がれた関係を大事にしないといけないなと思います。