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日誌

現代美術と資本主義

ご無沙汰しておりました。
知誠館の長い長い盆休みが終わり、ついに昨日「思考」のためのワークショップが再開されました!
再開して初めてのワークショップで扱ったのは…


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一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
そう、アンディ・ウォーホルです!
ユニクロのTシャツのデザインにも使われてましたっけ。
私はニューヨークのMoMAで見たこともあるんですが、そのときの感想は
「ふ~ん」でした。
正直、これがなんで何億円もするのかわからなかったです。
それが今回のワークショップで、アンディ・ウォーホルの作品についての様々な批評や、彼の人生などを知るにつれて
「なるほどな~、そら何億円の価値になるよな~」と納得することができました。
僕は資料を読んで
こいつ絶対宇宙人や!未来から来たんや!
と思いました。
と言うのも、彼が当時のアメリカの社会の変化、大量生産大量消費の資本主義の流れを敏感に察知し、作品だけでなく自分自身の振る舞いに至るまでを計算しつくしていたのではないかと思ったからです。
シルクスクリーンという技法を使って作られる彼の作品は、その解釈を徹底的に観る側に委ねていると言えます。
だからこそ、ウォーホルの作品にはいろいろな解釈や批評が生まれ、その結果彼のいないところで価値がどんどん作り上げられていったのではないでしょうか?
そのシステム自体が、もう資本主義なんだと思います。
また、彼が晩年に抱えていた葛藤についても興味深かったです。
自分自身は、作品にアンディ・ウォーホルという「個性」をなくし、まるで機械のように作品を作り続けることを望んでいたのに
「アンディ・ウォーホルという」名前(=個性)に、莫大な価値が付与されてしまい、名前だけで作品の価値が決まってしまうという矛盾
それだけでなく、こうした葛藤を抱えながら「死と惨禍」というテーマで作品を作り続けたと彼の聖性…
など、面白い話がいっぱいでした。
この場の議論としては
「オリジナルとコピーの境界は?」
というものに辿り着いたので、今後はそちらの方面のテーマを扱うことになりそうです。
芸術って視点を変えるといろんなものが考えられて面白いですね!
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次回はなんと私がテーマを決めてワークショップをする予定です。
そしてそれを皮切りに、今いるメンバーがそれぞれ扱いたいテーマでワークショップを作っていく。
そんなことを目指しています!
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