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日誌

暗闇はいつかは抜けるもの・・・

子どもが学校へ行かなくなると、家の中に暗いムードが流れます。
最初はなだめてみたり、強く言ったりされるんですが、それでもうまくいかないと、子どもが家にいる状態が固定化されていきます。
そのうち兄弟までもが「学校へ行かない」って言い出すこともよくあります。


2013年11月14日 「森の職人」の語りを聴くそうなってくると、お母さんも仕事に出ることがつらくなり、仕事を休んであるいはお辞めになってしまうことも珍しくありません。
お母さんが家にいて、子どもたちも家にいる。それでいて明るいムードが流れるのであればいいのですが、なかなかそうはいかないもの。
家全体にため息が流れ、暗いムードが流れてしまうのです。
子どもたちは、こう思うかもしれません。
「僕のせいで、みんなこんな風になった」
そしてまた自己否定のループに陥るわけです。
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だから私たちの最初の仕事は、そんな悪循環のループを断ち切ることです。
家族は、一つのシステムとして機能しているので悪循環が生じます。
でも、一方でだからこそ好循環を作り出すことも可能だと考えるわけです。
そしてそのためには、その家族の機能に注目して、それを有効に働かせるような新たなシステムを組んでいくことになります。
子どもが変わるのは早いものです。そして同時にそれをきっかけとして、家族そのものも変わり始めます。やがて明るいムードが生まれ、それがますます子どもを動かしていくのです。
暗闇は、いつかは抜けるもの。
いつまでも闇の中にいることは、ありません。
そして闇を抜けた時、あの時に苦しんでいたことが、実は大事な気付きだったということをあらためて知ることになります。
私は、いつもそんな風にお話をさせていただきます。