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日誌

「本物性」を求めて

知誠館のスタッフが自主的に立ち上げた企画があります。
それは、生徒のことをいったん置いといて、自分たちが学ぶための「学び場」です。
知誠館での「学び」をスタッフの側も体現すべく始まったこの「学び場」は、先日で2度目を迎えました。


形式としては、誰かが誰かに教えるというのではありません。
テーマをひとつ決めて、それについて自分たちが考えたことや疑問に思ったことを話し合うというものです。
また、抽象的な理論や概念をどうこう言うのではなく、個々の実践をベースに、その理論や概念がどのような意味を持つのかなどを考えたいと思っています。
第1回目は「国際バカロレア」や「新しい力」について話し合いました。
私の場合は、なぜそれらに興味を持ったのか、その中で疑問に思っていることは何なのか。
別の先生は、結局「新しい力」とはどういった時代の変遷の中で生まれ、どういったものを目指し、どういった実践がおこなわれてきたのか。
こうした話をしていると、必ず自分の個人的な文脈が現れてきます。
その文脈を、別の人の文脈と重ね合わせることで、より大きな文脈ができあがっていきます。
そして、その大きな文脈の中で共通の問題意識が出てきたり、次のテーマが決まったりします。
私のつたない理解では、だいたいこんな感じです。
そして、第2回目は京都女子大学で発達教育学部の教授をされている、岩槻知也先生にお越しいただきました。
先生には、「リテラシー」という視点から、「新しい力」を身につける学びのあり方や、「言葉と権力」についてお話をしていただきました。
「リテラシー」という概念の話はもちろんしていただいたのですが
そこでもやはり、岩槻先生の個人的な文脈が出てきました。
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言葉にすると陳腐かもしれませんが、何かこう自分では到底辿り着くことができないような「本物」の世界に足を踏み入れるような感覚がありました。
また、あるテーマでとことん話し合うと、その人のことをもっと知りたくなるというか、まだまだ話が聞きたいなぁと思いが生まれました。
それがとてつもなく楽しいというか、ワクワクするというか、鳥肌ものというか…。
こういう「場」や「出会い」が、「本物性」につながっているのかもしれません。
改めて書いた文章を見てみると、まだまだ自分が「偽物」だということに直面しました。
とにかく、「こいつ面白がってんなぁ」と思ってもらえれば幸いです。
この学び場での「出会い」が、数珠つなぎに重なり合えば、もっともっと面白いと思います。
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