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日誌

テストを受ける意味って?

こんにちは、学びの森の王です。

 

先週、小学生と中学生の模試が行われていました。

その振り返りをスタッフ間で行ったのですが、改めて、「なぜテストを受けてほしいのか?」が議論になりました。

 

「テストすることで、学習面のアセスメントができる」

「自分がこれだけやってきたんだぞ、という達成感を味わって欲しい」

「自分が何をわかっていて、何をわかっていないのかを知って、振り返って欲しい」

「自分の学習のアセスメントのためにやるのであれば、点数をつけることにどれだけの意味があるのか?」

 

うーん、何か教育評価の根本が問われている気がして、難しいですね…

逆に、子どもは何のためにテストを受けるのでしょうか…

 

というわけで、小学生とスタッフで、「何のためにテストを受けるのか?」についての対話をしてみました!

 

木下先生が「みんなは何のためにテストを受けてるん?」と質問すると意見が殺到!

 

Aさん「良い点数を取りたい!」

木下先生「なんで良い点数をとりたいん?」

Aさん「ほめられたい!」

木下先生「認められる感じがする?」

A「そんな感じ!」

 

なるほど、たしかに良い点数をとってほめられるとうれしいと思います。

 

その他の意見の概要を紹介します。

(「→」はその意見に対する他の生徒の反応です。)

 

・もし今後受験することになって、今までテスト受けた経験がないと困るから。事前にテストに慣れておく必要があるんじゃないか?

→それは、そのような入試方式を希望する人場合の人に限定されるんじゃないか?

・自分がどこまでわかっているのかを確認したい。わかっているってなって点数に出たら嬉しい気持ちになる!あと、わからないところがあったりしたら、自分の勉強を見直すことができる。

→じゃあ、漢字100問テストみたいに、事前に範囲とかが完全にわかってたとしたらどうだろう?

→うーん、逆に準備ができてたらおもしろくないかも?わからない問題があった方がおもしろい

→完全に範囲がわかってたら、記憶することの練習になるんじゃないか?

→でも、漢字を覚えるという記憶力と、日常生活での出来事を覚える記憶力、自転車などを漕ぐときの運動の記憶力って違うよね

→自分がわかっているかわかってないのかを知りたいのであれば、国語、算数、理科、社会だけで大丈夫なの?

→逆に、自分が学んだことを言語化してみて、それを評価することもできるんじゃない?

 

上記のような話し合いを、小学生とスタッフで真剣に行っていました!

この話し合いですが、教育における「テスト」や「評価」を考える上で非常に重要なことだなと思いました。

 

たしかに、学校では5教科等のテストが行われ、点数が出され、返される。それが当たり前になっています。

しかし、それを実施する側も、受ける側も、そのテストの意味を問い直すことが求められるのではないのかと感じました。

 

何のためにテストを受けるんだろう?

1人1人の生徒が、その意味について真剣に考えることで、テストを有効に活用できるのではないかと思います。

もちろん、テストに意味を見出せないのであれば、テストを受けないという選択肢もアリです。

 

ちなみに自分は、テストによる評価は、テスト作成者側の枠組みに沿った評価でしかないという限界は認識する必要があるのではないかと思います。

特に心理学の分野における心理検査については、1つの検査によって評価するのではなく、様々な側面を検討できる検査を組み合わせて実施することがスタンダードになっています。

教育の現場においても、子どもの教科学習のみの側面だけでなく、日常生活におけるスキルや、性格等の心理面についての評価?アセスメント?も求められるのではないかと考えました。

 

何はともあれ、子どもたちにも、テストは「何のために受けるのか?」「そもそも評価とは何か?」について、考え続けてほしいなと思いました!

また、それをもとにスタッフとも対話できると面白そうです。

 

さて、明日はひよしBBQ、スタッフも生徒も楽しみたいと思います!