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日誌

不登校生徒の変容 ~食べ物編~

先日紹介した課外活動の中の一コマ。
ある男子生徒の変容について書きたいと思います。


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唐突ですが、みなさんは食べ物の好き嫌いはありますか?
僕はあります。
アボカドが嫌いです…。あのなんとも形容しがたい食感の無さが嫌いです。
おそらく、人には多かれ少なかれ好き嫌いがあると思います。
それは、ある種の「こだわり」とも言えます。
今回紹介する男子生徒も、その「こだわり」を持ったひとりです。
彼が知誠館に来て、もうすぐ1年が経とうとしています。
しかし、彼は今まで、家から持ってきたお弁当以外を口にすることができませんでした。
私が「お茶飲む?」とコップを差し出しても「いや、いいっす」と言って断る。
生徒みんなでケーキを一緒に作って食べようとしたときも、最後の最後で「僕、やめときます」と言って断る。
彼は家から持ってきたもの以外は口にしない「こだわり」を頑なに持ち続けました。
しかし、先日の課外活動で、そんな彼の「こだわり」が少し緩んだのです。
一緒に餃子と焼きそばを作り、「いただきまーす!」の言葉と共に、彼はぱくっと餃子を食べて一言
「うまいっすねぇ~」
食べるんかい!食べへんと思ったら食べるんかい!!
とツッコミたくなるような瞬間でした。
彼はなぜ頑なに守り続けてきた自分の「こだわり」を緩めることができたのでしょうか?
そのきっかけは私にはわかりません。
もしかすると彼自身の中でもわかっていないのかもしれません。
理由はわかりませんが、知誠館での生活の積み重ねによって彼が変容したということは確かなことなのではないでしょうか。
自分の「こだわり」を緩めることができる安心感が、ここにはあるのかもしれません。
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