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日誌

ブロックを外さないと

不登校の子どもたちの中には、自分で作り上げたネガティブな考え方のループの中に自分自身も取り込まれてしまって、そこから抜け出せなくなってしまっている子がいます。
そうしたパターンの子どものケースでは、そのご家族(親)もそこに巻き込まれてしまっていることが少なくありません。


「みんな僕のことを変な子と思ってるんじゃないか?」
そう考えてしまう子は、他人とかかわろうとしません。
そしてしばらく家にひきこもっていると、親から「あんたいい加減に学校へ行きなさない」と怒られ、再び自分を否定します。
そんな時、過去の嫌な思い出を引き合いに出してくる子がいるかもしれません。
「過去の記憶が・・・、トラウマが・・・」
でも過去を変えられる人は誰もいません。
過去のせいにする限り、そこから答えを導き出せないのかもしれません。
大事なことは、いつも自分が陥ってしまう認知パターン、そのブロックをいかに外すかということです。
「私の人生暗かった・・・」
ちょっと古いかもしれませんが、誰一人として真っ暗な人生を歩んでいる人はいません。
暗闇の中にいる人は、暗闇そのものを認知できないからです。
光の世界を知っているからこそ、その人は暗闇の世界が理解できるのです。
だから、嫌なことばかりの人生なんてないのですから。
人は、自分に起こるすべてのものにラベルを張ろうとします。
うれしいこと、嫌なこと、明るいこと、暗いこと・・・。
そのすべてに「嫌なこと」というラベルを張ってしまうと、その人は世界を恨むかもしれません。
「私に近寄らないで!」という雰囲気を醸し出してしまうかもしれません。
すると誰も近寄っては来ないでしょう?
周りは、ちゃんとその子のことを考えるからです。
そして、その子は悲劇のヒーローになってしまうのです。
大事なことは、ブロックを外すこと。
同じことが延々とどこまでも続いてしまう、そのブロックを外すこと。
それが大事な私たちの仕事でもあるのです。