「正統的周辺参加」とは、90年代にＪ.レイブとＥ.ウェンガーによって提唱された学びのカタチです。
実は、知誠館の学びを支える理論の一つにこの「正統的周辺参加」というものがあるのです。


「正統的周辺参加」では、学びはある目的を持ったコミュニティへの参加として位置付けられています。
学習者は、伝統的な徒弟制社会のようにコミュニティへの一員となることを通して、知識や技術を身につけるという考え方に立つわけです。
もちろん誰もが最初から積極的な参加を見せるわけではありません。
最初は、周辺から少しずつ様子をうかがいながら参加します。
このような参加者を、「部分的参加者」 partial partispant、それに対してベテランで積極的な参加者を、「十全的参加者」 full partispantとレイブたちは名付けていったわけです。
だから、あるコミュニティの中においては、部分的参加から十全的参加へという変容が生じることになり、
必然的に知誠館の中においては、学習者たちの変容が重視されていくというわけです。