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日誌

仲間

「仲間がほしいんです・・・」
そう話す不登校の子どもたちは、とても多いように思います。
どこかで人間観につまづいたため、人間関係そのものにとても臆病になってしまっている子どもたちが多いように思います。


そんな時、新しくやってきた子どもたちを、知誠館の子どもたちはとても温かく迎えてくれます。
彼らは、新しくやってきた子に合わせた対応をとても丁寧にとりながら、その子を仲間として受け入れる準備を進めているようにも思います。
その子が帰った後、その子についてどういった対応がいいのか今日一日を振り返りながら話し合う光景をよく目にします。
私たちは、彼らに助けられているとよく思うことがあります。
同じような痛みをどこかで共有している彼らであるからこそ、取れる対応なのかもしれません。
本当に心優しい子どもたちです。
ある時、そんな彼らの思いを聞いたことがあります。
「だって、うちらもそうやって仲間支えられてきたもん。それがどんだけ心強かったか・・・。だからうちらが、こうやって新しくやってきた子のことを考えるのは、あたりまえのことやと思う」
〈仲間〉というコトバが、とても新鮮な響きを持っているように思えました。