Can Do List
こんばんは、学びの森のキノシタです。
今日は学びの森で導入を始めた<Can Do List>についてご紹介したいと思います。
<Can Do List>とは、簡単に言えば「生徒自身が自分の理解度を自分で評価するためのツール」です。
現在は数学と英語のみになっていますが、ゆくゆくは基礎の5教科(国・数・英・社・理)の作成を考えています。
現在、学びの森では、生徒の客観的な学力を測定するために3つの方法を用いています。
①模擬試験
…京都府で最も受験者数の多い試験を受け、客観的な偏差値やこれまでに学習した内容がどれくらい定着しているかを測定します。
②学力テスト
…過去に実施された模擬試験の過去問を用いて、現在学習している内容がどれくらい定着しているかを測定します。
③学校の定期テスト
…学校の進度に合わせた学習を進め、それがどれくらい定着しているかを測定します。
生徒たちの進路を保障するために、生徒自身・保護者の皆さま・僕たちが、現在の客観的な学力を把握し
その結果をもとに、今後どんな計画を立てて学習を進めていくのが良いかを話し合います。
確かに、こうした模擬試験や学力テストを用いた客観的な学力の把握も大事ですが、
僕たちはそれと並行して、生徒自身が自分の学力をどんな風に把握しているのかを知ることも大切だと考えました。
なぜなら、本当の意味で”自律的に”学習するのであれば、自分の目標と現在の状況をちゃんと分析し、
これまでの学習を振り返り、計画を修正して次の学習につなげていく力を身につけなければならないと思うからです。
僕自身も生徒と関わる中でそういった力を身につけ、学びの森の内外で”自分で考えて、判断して、行動する”ようになれたらいいなと思います。
<Can Do List>はそのための、今年度から始めた<時間割決め>や<振り返り>と並ぶ取り組みのひとつなんです。
また、僕の思う<Can Do List>の面白い点は、評価の主体が生徒自身にもあるというところです。
今までは学校や教師、あるいは周りの大人だけが評価の主体であることが多かったと思います。
しかし、<Can Do List>は生徒が主体となって自分のことを評価します。
そうすることで、「これはもっとできておきたい」や「ここはこのくらいで大丈夫」という評価の軸も、生徒にゆだねられることになると思います。
かといって、その評価の軸がとんでもない(これも思い込みかもしれませんが)ところにあったときに、
それを大人がどう捉え、何を提案し、一緒に評価をつくっていくのか?
僕はこれが結構大事なポイントなんじゃないかと考えています。
なんとなく、理由もわからないまま、誰かから学習や評価を押し付けられるのではなく
自分で考えたり、ときには一緒に考えたりしながら、学習や評価をつくっていくプロセスに意味があるような気がします。
そして、そうなったときに僕たちスタッフに求められていることは何なのか?
この問いを今後も考え続けたいと思います。
生徒たちがどんな評価をするのか?また、そこにどんな意味を見出すのか?
また報告していきますね。
では、また~