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日誌

ある本から

こんにちは、亀谷です。

7月に入り、すでに毎日猛暑ですが、

皆様いかがお過ごしでしょうか。

この調子で高温が続いたら、この夏どうなるのだろうか(+o+)

とすでに今年の夏を元気に越せるか体力に自信がないです、、、

と、このように文章を書きながら、

今回の話題にうまくつながる「自信」というキーワードがちょうど出てきました!!

先日からちょっとずつ読んでいる本について、

ブログにしようと思っていたことがありまして、、

早速ですが、その話題につなげていきたいと思います。

 

最近ニュースか何かを見てふと思ったのが、

「自信って何なんだろう」ということ。

辞書を引いてみると、「自信 ⇒ 自分の価値・能力を信ずること。自己を信頼する心」と書いてある。

「自分を信じて頑張ります!応援よろしくお願いします!」

みたいなスポーツ選手のコメントを見た時だったようにも思うのですが、

自分を信じるって??と、突然その意味がよくわからなくなったので、

ちょっと立ち止まって考えてみた、といった感じです。

自分自身に、自分を信じる感覚ってどんなん?自信あるのか?と問いかけてみました。

これは答えるのになかなかシンプルにはいかず、、

自分の価値・能力を信ずる感覚ってわかる?自己を信頼してる?

いやぁ、なんとも言えない。でも、やっぱりこうやって生きてきたから、

振り返ってみると一応自分にも自信をもてるところもあるかな、とも思うので、

まったく自信がない訳ではない、かな。

いやでも、自分で自分のこと、もしかしたら信じてないのかもしれないっていう気持ちにもなりました。

こんな話、正直に誰かとシェアする機会なんてほとんどないし、

正直に話すこと自体がはばかられる内容なので、

なんかやっぱり自己解決を強いられること、のように感じました。

 

ちょうど最近読んでいる本、1982年に出版された本にも気になることが書いてあるのですが、、

フリースクールを開校された、アメリカ人のある人物についての本で、

彼女の意見に多々賛同しているところでして。

「教育に強制はいらない」(大沼安史著)より抜粋↓

「私は、たとえば今後二十年間にどんな事実、数字を知る必要になるか、

正確には予測できません。けれども、私は絶対の確信を持って、

その子の自分自身に対する態度、自分の価値についての自覚、

他の人間に対する思いやり、協働する能力というものが、いつの時代にも最も大切なものだろうと断言できます。

このことが、私が教育の本当の内容と考えていることなのです。」

この文章を読んだときに、すごく胸が晴れたというか、

自分が理解された気持ちになりました。

私も絶対そう思う!

(これは、「自分を信じていいよね」と思えることだなと感じながら)

でも、その子の自分自身に対する態度、とは?

自分の価値についての自覚、とは?

それってどうしたら身に付くものなの?

教育というものに携わる者として、何ができるのか。

また何より私自身について、自分に対する態度がいったいどうなってるんだろう、

自分の価値についての自覚とか、ちゃんと自覚できているんだろうか、、

となりました。

 

また別のアメリカ人で、先ほど述べた女性のフリースクールに加えて、

もうひとつ代表的なフリースクールのリーダーを務めている人物が言うには、

(同じく「教育に強制はいらない」(大沼安史著)より抜粋↓)

「私たちは、やはり3R(読み、書き、計算)が大切だと思う。…3R=reading(読み), writing(書き), arithmetic(計算)

たしかにフリースクールは自由な学校なんだけど、3Rには学習のための過程、

構造といったものがあるんだね。3Rの力は、山の清々しい空気の中から自然に生まれるものではないと思う。」

とのこと。読み書きそろばんは、山の清々しい空気の中から自然に生まれるものではないと思う、とは

どんな感覚なんだろうと考えてみる。なかなかこれ以上かみ砕いた表現は難しい・・・

自然に生まれるものではないから、やっぱり「教わる」ことが必要になってくるのかな、とも思える。

そして、ここは私の解釈になってしまうのですが、

こういった分野で獲得していく「自信」も、

先述した「自分自身に対する態度」「自分の価値についての自覚」というものにつながるとは思いますが、

先述したほうは、「そのまんまの自分でいいと思える自信」、

後述したほうは、「獲得した能力や技術に対する自信」と言えるのではないかな、と思いました。

そして、私自身についてどうしても後者のほうに偏った評価をしてしまっている、

というか、後者のほうの価値を求めてしまっているのかもしれない、と感じました。

そして、先述したほうについて、

自分自身に対する態度、といってもいろんな状況で異なる解釈ができると思いますが、

とにかく「自分に対してOKが出せる自分がいる」かどうか、というイメージが最初に出てきました。

さらに、「自分に対してOKが出せる自分」がいなければ、

誰かに教わって獲得する能力や技術も、

失敗したり間違えたりする自分にOKが出せない限り、成し遂げられない、とも思いました。

学びの森に通っている生徒たちにも、

「自分に対してOKが出せる自分」に気が付いてもらいたいな、自覚して自信もってほしいな、

そこを応援したいな、と思いつつ、

自分もそこの部分を大切にしていこうと思っているところであります。

 

ふと立ち止まって考えてみたことと、

ちょうど読んでいる本に書いてあった内容、特にやっぱり心に響いた箇所がリンクして、

こうして考えてみる機会となりました。

 

この本が出版されたのが1983年。私が3歳のころです。

そのときに問題視というか、考えるべきテーマだとされていたことは、

40年を経ても何も変わっていない、ように思います。

普遍的なテーマである、ということ

と同時に、40年を経ても、私たちが暮らしている社会の状況は

何も変わっていないのだろうか、とも思えるというか、

微妙な気持ちにもなりました。

いやでも、人が生きていくうえで欠かせないものは、今も昔も変わらないのは当然ですよね。

言ってもまだ40年ほどの時間。

この先の40年に向けても、それこそ「自信」をもってこのテーマを考えていけるのではないでしょうか。

ちょっと考えを整理させていただきました、読んでいただいてありがとうございます。

 

まだまだ夏は始まったばかり。

猛暑が続きますが、素敵な夏を過ごしたいものです~(^^)/