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日誌

第一回「過ごすこと」in ハルマチ

こんにちは、亀谷です。

先週お伝えしていたハルマチでの講座、第一回「過ごすこと」、行ってきました!

中高生10名、スタッフ2名で参加し、それぞれに楽しい時間を過ごしてきました。

朝からけっこうみんなワクワクで亀岡駅に集合、車でハルマチへ。

南丹市八木町にあるハルマチに到着。

その集落の中に入り込み、古民家を目の前にして、

これまでに何度か来たことがある人も、

初めての人も、その風景になんだかホッコリする感覚をもったのではないでしょうか。

私も現在南丹市在住、生まれ育ったのは亀岡なので、なんの違和感もないのですが、

その風景に懐かしさを感じました。やっぱり一昔前の感じなんですよね。

 

 

そして、ハルマチの離れにあがらせてもらい、

柳さんから今回のテーマ、目的について話を聞きました。

みんなちょっとタイムスリップしたような、

少し違う時間軸の世界にいざなわれたような感じ、を受けながら、

今日ここで過ごすけど、何をしてもいい、自由に過ごしたらいい、って言われてるけど、

「わーい、自由だ自由だ~。遊ぶぞ~」

「何したらいいんやろ。。」

「てか、めっちゃ寒いやんっ」

「人の家にあがらせてもらって、一日過ごすって、やっぱちょっと気つかうかも。。」

「そういえば、親戚とかじゃない人の家にあがらせてもらうことが、なんか久しぶりやなぁ」

とか、色々心の声が聞こえてきました。

柳さんの同級生の、左官職人の方も参加してくださって、

そしてハルマチのご近所さんも来てくださったりと、

初めて出会うハルマチ住人もいたのもあって、

場所も雰囲気も、まったく学びの森の環境とは別の空間にいる、ということが際立ちました。

そしていざ活動開始!

みんなそれぞれ好きに動き始めました。

こっちには何があるんだろう、これ何や?、

とりあえず全体像をつかむためにウロウロしてみよう、と動き始めたりして、

少しずつ自分のやりたいことを見つけ始めました。

「新しい畳を敷く部屋の大工仕事を手伝おう」

「もう使えない畳を燃やそう」→「燃やして焼き芋しよう、肉焼こう」

「茶の間で本を読もう」

「勉強しよかな」

「みんなが何をしているのか見とこ」

などなど、それぞれ思い思いの過ごし方をしました。

そんな中で、私はと言いますと、

数名の生徒と一緒にウロウロしつつ、

やっぱり「どっかで昼ごはんどうするってなるから、ここは私が声をかけて、

一緒に昼ご飯作ろか~て動いてみた方がいいかな」と思い、(これは正直なところ)

一緒にウロウロしていた生徒を誘ってみました。

「昼ごはん作る隊、一緒にやらへん?」

「あ、いいですよ」

「特に他にないのでやります」とけっこう快くのってくれて、

私と他3人でお昼を作ることになりました。

まずはメニューを決めることから。

ハルマチの野菜、冷蔵庫のものなんでも使っていいよ、とのこと、

「キャベツあるし焼きそばは?」

「いや温まるものがいいなぁ、白菜とかネギあるし豚汁は?」

「そうしようそうしよう、白ご飯と豚汁で決まり」

といった具合に、割とすぐメニューが決まりました。

そうと決まれば、畑に収穫へ。もうここからやったことないことの始まり。

私は田舎の兼業農家育ちなので、田んぼや畑は慣れていますが、

ほぼみんな、野菜を畑からとってきて、食卓に出すまでの工程を初めて体験したのではないでしょうか。

土を洗い落とす、食べられるところ以外は取り除く、

水菜なんかは特にお店に売ってある状態にするまで掃除がすごく大変、など色んな発見があったと思います。

そして、14人分の豚汁とご飯を炊き、

みんなといただくことができましたね~(^^)/お疲れさまでした。

分量もだいたいでしたが、ちょうど良かったので一安心。

みんな美味しいと言ってくれて嬉しかったですね~

そもそも14人分の食事を用意することが初めてだったりして、

ひたすら野菜を切っていたり、食器を洗ったり、の作業、

大変だったけど、達成感もあったことと思います。

 

 

 

 

 

 

私たちがお昼ごはんのことにかかっていた間、

他の人たちもそれぞれに過ごし、

柿を収穫したり、畳がやっと燃えてすごい炎になってビックリしたり、

近所の牛を見に行ったり、自転車に乗ったり、と楽しんでいたようです。

ずっと大工仕事をしていた人もいました。

 

あっという間に4時前になり、第一回目終了。

ほんとあっという間でしたよね。

終わりの挨拶をして、ハルマチをあとにしました。

みんな「楽しかった」と言っていたので、どのように楽しかったのか、

何を感じたのかを振り返りたいなと思いながら帰路につきました。

 

そして、数日後学びの森にて振り返りの時間を設けましたので、

そのときの話にも触れたいと思います。

箇条書きですが、以下のような感想が出てきました。

 

・何をしてもいい、自由→難しい

・学びの森とはまったく違う環境だった→ワクワクした、開拓、冒険、興奮

・中高生だけで行けた、このメンバーで行けたことが嬉しかった。

・一緒に作業する中で、普段はないコミュニケーションが生まれた。

・リラックスできたけど、やっぱり自分の家ではなく人の家なので、

 緊張もあった。

・むしろ自分ちよりもリラックスできた。

・みんなの表情がいつもと違った。

・何かをしながら、新しいことを見つけたり、気が付くことができた。

 →自分は単調な作業は無理だと思っていたけど、ひたすらお皿洗いをしていたら、楽しくて自分もこうゆうのやれる派なんだな、と気づいた。

 →近所の犬と話している〇〇さんの、素の姿を垣間見た。

 →遊んでもいいのに、あえて勉強する○○君の姿を見て、「へぇ、そうゆうところもあるんだ」と思った。

 →特に普段と変わらない。

自分の過ごし方を「提供されるのではなく、自分から獲得しにいく」ということが目的ではあったが、どうだったか、という問いかけには、

 →自分がやりたいと思うことをやった。気ままに動き回った。(獲得しにいった、と言えるかな)

 →こうしたほうがいいんかな、、とやっぱり周りを見た自分がいた。

 →お昼ごはん作る隊に参加したのは、誘われたからっていうのはあるけど、やろうと決めたのは自分だから、提供されたかもしれないけど、自分から獲得した、の半々かな。

 →スタッフとして、やっぱり昼ごはんのことをやろうと思って動いた。(自分で、スタッフとしての役割のほうを意識したから、もっとその辺は自由に考えたらいいのかな、、)

 →どこまでのことをやっていいのか、やっぱり自分では判断できないので、ある意味「枠」はあって、それは「提供された」場所とか条件かもしれないけど、選択するのは自分なので、その両方を行ったり来たりしているイメージかな。

結局「こうしないといけない」という縛りがない中で、自分がどう考えどう行動するのか、心地よい空間、時間をどう獲得するのか、他の住人とどう共存するのか、共有するのか、が問われるというか、でも考えて考えて理論で攻めるのではなく、「感じるままに動く」というのも大事にしたいし、、というところを私自身も行ったり来たりしています。

 

こんな風に感じ考えることを、しっかりと生徒たちとも振り返りたいと思っています。

ハルマチで○○をして楽しかった、で終わらすのはもったいない、ぜひそこにはどんな自分がいたのか、視線をもっと自分にも向けてもらえたらなと思います。

 

そして、もっと言うとこれって学びの森で過ごすときも同じことが言える、いやさらに広げると、日常生活全部じゃないか、って思います。

学びの森で、家庭で、職場で、習い事の場で。みんなあらゆる居場所の中で、同じことをしている気もしてきます。

 

第二回は来週月曜日です。

テーマは「作ること」ですが、作るにもさまざまありますので、

もうこれも自分の過ごしを模索してもらったらいいと思います。

 

なかなかうまく言語化できないところもありますが、

引き続きブログにまとめていきたいと思いますので、よろしくお願いします~

次回も充実した一日になりますように(^^)/