もう少し小さなまとまり
どうも、学びの森のキノシタです。
最近ある変化が生まれている、というか変化をつくってみたことがあります。
これまでは1階の教室に、それぞれの生徒が好きなように席を選んで座っていました。
小中高生がみんな混ざり合って座っている状態です。
しかしこの10月からは、教室に入って右側は中高生、左側は小学生のエリアという風に分けてみたんです。
目的は、もう少し小さなまとまり(ユニット?)で丁寧にコミュニケーションを取ること。
思い返せば、学びの森の活動って、ゼミ以外は「個別」か「全体」か、という形が多かったんです。
例えば、教科の学習は一人ひとりと話し合いながら、何をどうやって学ぶかを「個別」に決めて取り組んでもらっています。
それに対して、教養講座は「全体」でひとつの課題に協働で取り組むことにウェイトを置いています。
こうしたことは、僕自身が生徒と関わるときにも表れていたなぁと思います。
学びの森としてこういうことを大事にしていきたいことを「全体」に向けて話をするときもあれば、目の前の相手と「個別」に対話をするときもあります。
しかし、このふたつの形だけだと、異年齢の集団である学びの森では、ちょっと丁寧さに欠けることも痛感していました。
例えば、「全体」に向けた話が中学生以上には伝わっていても小学生たちには伝わっていなかったり、「個別」に関わりすぎることで生徒たちのつながりを上手く活かせてなかったり、逆に大事なことが見えなくなってしまったり…。
じゃあどうするか?
ここ数年で<ことばゼミ>では、低学年(小3~4)・高学年(小5~6)・中学生(中1~2)・中高生(中3~高3)に分かれて協働で学んできました。
また、<教養講座(音)>では、同じ分け方でバンド演奏に挑戦しました。
しかも、それぞれのユニットに、スタッフも一緒に参加しながら。
これらの経験を活かす手はない!
ということで、空間的には小学生と中高生に分けつつ、より丁寧なコミュニケーションを取りながら学びの森で活動するために、もう少し小さなユニットをつくる運びとなったのです。
ユニットをつくってみようと考えると、確かにその必要性もまた浮かんでくるというか。
こちらの意図を一人ひとりに伝えて合意してもらうためにも、改めてユニットをつくる意味を考えるというか。
最近の生徒の様子、自分自身が感じたことなどを振り返りながら、そもそもの部分を真剣に考えました。
小学生と中学生って何が同じで何が違うんやろう?
それによって向き合うべき課題って違うんかな?
それぞれの事例を一般化していいんだろうか?
「子ども」ってどんな存在?
その「子ども」に関わる、教育するってどういうことなんや?
などなど…
答えの出ない問いも多々あり、頭の中がぐちゃぐちゃになって、同じところをいったりきたりしながらも、なんとか自分の中で納得のいく言葉になったかなぁと思います。
それをユニットごとに生徒たちに伝えると、みんな聴いてくれたし、理解してくれた感覚がありました。
そんなプロセスも踏みながら、変化をつくって1ヶ月が経とうとしています。
教室の雰囲気からは、スタッフも生徒も、その変化の意図を意識しながら行動している感じが伝わってきます。
基礎計算力向上委員会の発足(※これはまた後日紹介します)や来週の大運動会の準備など、少しずつ動き始めていることも。
冬休み前には、この変化が良いか悪いか、その意味は何かについて、スタッフだけでなく一人ひとりの生徒と振り返れたらいいなと思っています。
とにかく考えて行動し続けねば!点で見えないことも線になったら見えることもあるはず!
これを読んだ皆様も是非一緒に考えてください!笑
では、また~