自分で”?”と”!”を見つけ続ける
どうも、学びの森のキノシタです。
今日はある生徒と<探究>の時間に「油の抽出実験」をしました。
聞けばこのAくん、習い事(?)で「油の抽出実験」をしているとのこと。
とにかく色んなナッツ類をすりつぶし、絞って油がとれるか実験し続けているそうです。
しかし、習い事では油がとれるのか?というところで実験が終了するので、学びの森では「抽出した油で何かをつくりたい!」という話に。
じゃあとりあえず抽出方法から調べて、必要な道具を揃えよう!みたいな流れで今日を迎えました。
使用したのは、素焼きのピーナッツ。
Aくんがまだ試したことがないナッツにしました。
今日やることは、
①ピーナッツをペースト状になるまですりつぶす
②ペースト状になったものを水で煮出す
のふたつです。
まずは①の作業をスタート。
意気揚々と始めたものの、これが結構ハード!
なんやったらこの作業が一番ハードなんちゃうか?と思ってしまうほどです。
Aくんは何の文句も言わず、一心不乱につぶし続けます。
つぶし始めると、ピーナッツの薄皮が邪魔になってきました。
僕:残りのピーナッツの薄皮むいとこか?
Aくん:うん、よろしく。
僕:むいた薄皮どうやって実と分けよう?
Aくん:息吹きかけてみたら?ほらこうやって、ふぅー! ギャー!!めっちゃ自分に返ってきた!!笑
僕:こっちにもかかったんやけど!笑 でもこんな簡単に分けれるんやな。なんかお米ともみ殻分ける機械みたい。
Aくん:確かに。しらすとエビをわけるときとも同じだね。
僕:へ~、そんなんあるんや。そういう道具つくった人ってすごいな。
みたいなことを話しながら、一歩一歩作業を進めます。
他にも、
Aくん:すりつぶすときってどうやったら一番力が効率よく伝わるんだろう?
僕:僕は押すときか引くときがやりやすいかな。回してるだけじゃあんまりつぶせてない。
Aくん:じゃあすりこぎの持ち方は…ここを支点にしたらいいかな?こっちが力点か?
僕:この場合どこが支点・力点・作用点になるんやろう?
みたいな話で盛り上がったりしました。
たぶん僕もAくんも、実際の作業を通して、あるいは作業をしながらの対話を通して、自分で”?”と”!”を見つけていたような気がします。
それはまた、その後の色々な作業の中でも、ずっと起こり続けていたように思います。
今こうしてブログを書くことで振り返りながら、こういう思考の積み重ねができたことそれ自体が大事なことなのかなぁとしみじみ。
②の作業でも、徐々に沸騰して灰汁が出てきたり、ある瞬間から油分が一気に出てきたり。
刻一刻と変わる液体の表情を観察しながら、色んな”?”と”!”が出てきました。
まぁ結果的に、油はちゃんと抽出できました!(たぶん)
でもそのことよりも、一緒に作業をしながら考えられたことが僕にとっては良い経験になりました。
Aくんだけでなく、色んな生徒と一緒にこういう経験をしながら、自分で”?”や”!”を見つける力とかポイント?センス?を磨けたらいいなぁ。
来週は「油を分離する」という作業に取り組みます。
次はどんな”?”と”!”が出てくるかな?
では、また~