イカの解剖
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は以前からけイカくしていた、イカの解剖に取り組みました。
※過去のブログはコチラ→『イカを求めて三千里』
過去のブログでご紹介したように、今日までイカの解剖をめぐって小3の男の子と一緒に色々なことを考えたり、学んだりしてきました。
Instagramのほうでは実際にお店に電話している動画もアップされているので是非チェックしてみてください!
代表に車を出してもらい、男の子は朝イチでイカを買いに。
丸ごとスルメイカを求めて、スーパーを3軒まわったそうです。
見てくださいこの見事なスルメイカ!
僕も生徒も、丸ごと一杯を自分で持つのは初めて。
ずっしりとイカの存在感をその手に感じたら、いざ解剖スタート!!
小3の男の子が先生となり、
「まずはこの触腕を観察します!なんか爪みたいなのがあるはずやから見て!うわぁ!ホンマにこれ先がギザギザしてるー!」
と、リアル一人二役で声を張り上げながら、解剖を進めています。
外套膜を切り開くと、えらと消化器官がお出迎え。
「おえぇー!なんかグロい!」
「あ!外套膜のところホンマにフックみたいなのある!でも開くときぱちって音鳴らんかったなぁ、なんでやろ?」
薄めた過酸化水素水にえらをつけると、本当に青くなるのか?!を検証。
「・・・なったー!!!」
「過酸化水素水とイカの血液が反応して、青く見えるんやって!」
すかさず解説も入ってきます。
くちばしと眼球をピンセットでぐりぐりして取り出す。
「くちばし硬ぇ!とんがってる!そら貝も食いますわな。」
「レンズの部分ってこんな硬さなんや、文字に置いてみると・・・あ、ちょっと大きく見える!」
口からスポイトを差し込み、醤油を注入。
「あー、なんか途中で破れちゃったみたい!横からドバドバ出てきた!!」
「うおぉ~これが食道か!こんな風に身体の外までつながってるんやなー!」
と、こんな風にやりたい放題イカを解剖して観察して考察してを繰り返していました。
生徒たちの表情も、常に「?」と「!」に満ち満ちているようで、この瞬間瞬間に色んなことを学んでいるんだろうなぁというのが伝わってきました。
最後は自分たちでイカを調理!
バターと醤油の香りが漂ってくると、みんなよだれがじゅるり。笑
「もうできたかな?もういける?」と待ちきれない様子を見ているのも微笑ましかったです。
出来上がったイカのバター醤油をペロリとたいらげ、後片付けもしっかり自分たちでやりきりました。
やってみた感想を聞いてみると、
・自分で「やりたい!」と思ったことが実現したのが一番うれしかった。解剖から食べるところまでできたのがめちゃくちゃよかった。
・ニワトリを絞めるのは骨が硬くてすぐ諦めちゃったけど、イカは全部自分でやりきれたのが嬉しかった。
・イカを初めて触ったし、初めて食べておいしかった。
と、それぞれしっかり言語化もできたことに驚きました。
そこでふと感じたのは、こういうユニット?グループ?クラス?的な単位での振り返り/コミュニケーションが必要なのかなということです。
全体に語りかけたり、全体で振り返ったりという取り組みはしてきましたが、もう少し小さな単位で丁寧に関わることを意識してみようと思いました。
生徒の興味・関心から始まる学びをつくるためにも、そういったことを大切にしていきたいですね。
今日も生徒からたくさん教わりました。
次は何をしようかなぁ。
では、また~