イカを求めて三千里
どうも、学びの森のキノシタです。
今日は小学3年生のある男の子と進めているプロジェクトをご紹介します。
学びの森では、自分の興味・関心のあるテーマを納得いくまでとことん追求しようという<探究>の時間があります。
学年によってその時間数は変動しますが、小学生は週に2~4コマ分の時間を割いています。
小学3年生のAくんの場合は週に4コマ。
これまでは「LEGO Spike Prime」という教材で、プログラミングロボットの製作を熱心に取り組んでいました。
しかし、ひょんなことから彼の興味は「解剖」に変わり、現在仲間を募りながらイカの解剖実験をしようと準備を進めています。
まずは色んなレポートや動画を見ながら、解剖の方法や手順について学びました。
えらの部分にオキシドールをつけると青くなるらしいんやけど、ホンマにそうなるか確かめてみたい!
へ~、そうなんや!オキシドールが何かに反応してるん?
何やろう?ちょっと調べてみるわ!
みたいなやり取りが続き、一緒に色んなことを調べたり。
イカ丸ごと一杯ってスーパーにあるんかな?
裏のスーパー行ってみようか。
ということで、実際行ってお店の人に聞くと、台風の影響で生のままで入ってきてない=台風って物流にものすごい影響出るということがわかったり。
中央卸売市場で検索してみたら?
あ、なんかあるみたい!
ほんなら直接電話して聞いてみて!
え~!?どうやって聞いたらいいんやろう!?緊張するー!!!
と言いながら、初めて自分からお店に電話してみたり。
とまぁこんな感じで少しずつ、イカの解剖プロジェクトをめぐって色んな経験を一緒に積んでいます。
僕は彼との経験の中で、教科の枠組みは色んな角度からその都度組み替えていくことができるし、そのライブ感こそ面白いと改めて思いました。
イカの解剖は「理科」なのか「社会」なのか、それともまた別の教科なのか?
それらは必要に迫られる中でどんどん組み替わっていく(<探究>という名前なのでそもそも関係ない?)し、自分で組み替えながら/捉え直しながら新しい学びの機会をデザインする力こそ大事なのかなと思います。
冷凍ではありますが、スルメイカを丸ごと置いているスーパーも見つけたし、いよいよ解剖できそうです!
彼にも周りの生徒にも、もちろん僕にも、これがどんな経験になるのか、楽しみでなりません!
では、また~