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日誌

そのとき何を学んだか

どうも、学びの森のキノシタです。
長いようで短い夏休みも終わり、昨日から2学期がスタートしました。

 

話を聞いていると、みんなそれぞれに夏休みを満喫した(満喫しすぎて体調不良の人も?!笑)様子が伝わりました。

一人ひとりの表情や醸し出す雰囲気を見ていると、学びの森に「帰ってきた」感があって、あぁなんかここが自分の ”居場所” って思ってるんかなぁとほっこりした気持ちにもなりました。

 

そんな生徒たちを見ていると2学期も楽しいことができそうでワクワクしました。

さて、そんな今日はスタッフが集まって、桜井先生のゼミに参加した振り返りをおこないました。

 

スタッフが継続的に参加したゼミを振り返ることもそうですが、それを生徒が個別学習をしている時間を使っておこなう、というのもひとつ大きなポイントかなと思います。

もちろん個別学習の時間は代表に見てもらった上でですが、同じ時間にスタッフも学ぶ時間があるというのは、”学びの森ではその場に参加する人が一緒に学ぶ”ということが子どもたちに伝わるという意味でも良いと思うからです。

 

いつもと違ってスタッフがぞろぞろと2階に上がる姿を見て、生徒も何が始まるんだ…?と訝し気な表情。

「スタッフみんなで学ぶのだ!」と言うと、「ホンマかよ…」とつっこまれましたが、ホンマです!!

 

まずは小学3~4年生を対象にした【「物語」を読む】ゼミについて振り返りました。

このゼミは構造が少々複雑でして、

 

①小学生:物語を読む楽しさを体験する―ストーリーの面白さ、登場人物への感情だけでなく、いろんな視点から問題を見出し、考えながら読む楽しさを経験する

②中学生:物語のプロット、登場人物の分析、課題を見出し、テーマを深く探る→これらの読みの力を身に付けるための小学生ゼミを企画・運営することを経験する

③スタッフ:①②のゼミに参加する経験を通して、カリキュラムをどう組み立てるかについて考える

 

こんな風にそれぞれの参加者が階層的にゼミに関わり、立体的な学びをつくることが目的でした。

…が、僕は小学生と同じく「考えながら読む」ことの楽しさにのめり込んでおりました。笑

 

取り上げた物語は、新見南吉さんの『手袋を買いに』。

これを小学生たちと一緒に読むのはこれで2度目です。

 

しかし、場面を押さえながら問いを見つけ、その問いをめぐってグループで話し合ったり、全体で議論したりを続けていると、前回気にならなかったところが気になって気になって仕方なくなってきました。それは物語に出てくる「帽子屋さん」の存在。

そこにこだわってこだわって考えていくうちに、前回とは違った読みが自分の中で出来上がったんです。

 

このプロセスの楽しいこと!!

…とまぁ僕の感想はさておき、この場でみんなが何を学んだかという観点でいうと、以下のようなポイントが出てきました。

 

・こだわって/じっくり/みんなで「考える」ことの楽しさ

・物語を「考えて読む」精度とその方法

・スタッフが「答えを持っていない、対等に考え合う人」として存在すること

・そうやって存在することから始まる対話の面白さ

 

確かに、このゼミを通してこうしたことを学んだと言える気がします。

中でも、3番目の学びについてはすごく意味があると思います。

 

「何か答えを持っていて、それを引き出すための質問をして、正しいかどうかを判断する」みたいな関係とは全く違います。

「わからないから聞く、考え合う、考えたことを知ってほしいからことばにする」という当たり前と言えば当たり前な関係がこの場ではつくられていたんだと思います。

今後はもっと色んな方法で振り返ってみたいですし、生徒の振り返りも聞いてみたいなぁと思いました。

 

次は小学5~6年生を対象とした【「概念」について考える】ゼミの振り返り。

このゼミでは、生徒たちが教科書の中から、谷川俊太郎さんの『生きる』という詩を教材として選んだところからスタートしました。

 

そこから、友情って何だ?悪って何だ?美しいものって何だ?と次々に、そもそもの概念をめぐる議論が積み重ねられてきました。

議論は収集がつけれないくらい広がりましたが、生徒たちの様子を見ていると、そういうことをこそ考えたいんだという想いが伝わってきたのを覚えています。

 

「生きる」という概念について一人ひとりがつくったウェブを見ると、その思考の広がりや深まりが見てとれました。

加えて、自分たちで「生きる」の詩を描きたい!と言って、ひとつの形に仕上げたことにはみんな驚くばかり。

 

・自分たちで問いを立て、考えること

・概念について改めて考え、自分の経験に即して組み立て直すこと

・こうした経験を何らかのカタチに仕上げること

 

こうしたことをゼミを通して、いや、彼らの関係を見る限り学びの森での活動全体を通して、学んでいたような気がします。

それは彼らのプロセスがそのまま学びの森でのあり方に表れていたと思うからです。

 

時間があまり無く、少し小走りな振り返りになりましたが、スタッフ間では結構しっくりきておりました。

今後どうなるのか、ますます楽しみですね!

 

こんな感じで気楽に、でも真剣に、スタッフが振り返りながら学ぶ場をどんどんつくっていければと思います。

今日はその入口として良い時間になったのではないでしょうか。

 

次はどんな振り返りができるかなー?

では、また~