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日誌

音楽祭2023夏

どうも、学びの森のキノシタです。

先日、待ちに待った音楽祭が開かれました。

どんな様子だったのか、早速お伝えしたいと思います!

 

まずは会場準備です。

会場に着くと、コミュニティセンターの方がすでにステージを用意してくれていました。

観客席からたった1段上がるだけで、見える景色ってこんなにも違うんですね…。

 

僕は今日ここで演奏するんだ、やってきたことを見せるんだ、という気持ちが湧いてきました。

ある種の覚悟というか、自分の中のスイッチが押された音が聞こえたようでした。

 

楽器を配置し終える頃には、撮影班の準備も進み、あとは客席づくり。

良いタイミングで生徒たちも到着し、みんなにイスを配置してもらいました。

 

リハーサルは本番同様、A,B,C,Dグループの順番で行われました。

生徒や演奏に参加しているスタッフからすれば、他のグループの演奏を見るのはこの日が初めて。

どんな演奏するのか、みんな真剣に見入っていました。

 

演奏する側からしても、見られるのはこれが初めて。

「緊張する―!!」と言う子もいましたが、始まったら最後まで突っ走るしかありません。

演奏後の「おー!すごーい!!」という歓声や拍手など、観客のポジティブな反応を直に受けて、それぞれが「これはやれてるぞ?!」という感覚を持ったようです。

 

定刻になり、保護者の方が続々と来られ、客席はいっぱいに。

いよいよ本当に始まるんだという空気が会場を包みます。

 

挨拶を早々に切り上げ、音楽祭スタート!!

まずはAグループの演奏です!

 

リハーサルのときと違って集中力全開。笑

みんなテンションがあがりまくっていたので、どうなることかと思っていましたが、竹内さんの動きをよーく見て、周りの音をよーく聞いて、音を「合わせる」ことができていました。

 

竹内さんと一人ひとり即興でセッションをするパートでは、それぞれの子の個性が光ります。

日常の関わりの中で「こういうとこあるよなー」と思うことが、音として表現されている感じがしました。

 

みんな本当に楽しそうに演奏するので、会場にもそれが伝わり観客も自然と笑顔になっていきます。

僕も代役でステージに上がっていたのですが、一緒に演奏するのが楽しくて仕方ありませんでした。

 

さぁ、お次は最後まで演奏曲をみんなに隠していたBグループです!

正直休み時間に木琴やピアノで曲を奏でていた(本人たちは無意識?)ので、ふつうにバレていましたが…。笑

 

それでも、リハーサルの反応が良かったことに味を占めたのか、本番でも曲名はだんまりを決め込む彼ら。

そのもったいぶった憎たらしい表情が、今この瞬間をめちゃくちゃ楽しんでいることを物語っていました。

 

そんな彼らのいつも通りの姿や雰囲気が、演奏が始まった瞬間一変しました。

全員が集中して、最初の音をバチッと合わせます。

 

たぶんこの瞬間、観客の心を鷲掴みにしたのではないでしょうか?

聴けば聴くほど、見れば見るほど、Bグループの世界に引き込まれていきます。

 

全員が最後の一音まで真剣に、集中して合わせようとする姿には感動を覚えました。

保護者やスタッフや他の生徒も、まさかBグループがここまでのパフォーマンスを見せるとは思ってもみなかったようです。

 

「正直ちょっとなめてました…ごめんなさい!」というコメントもあったぐらい。笑

逆に言えば、それほど彼らの演奏が、彼らの見方を変えてしまうほど素晴らしかったということです。

 

僕も練習のときからこの日まで、回を重ねるごとにどんどん良くなる演奏を見ることができて、本当に良かったです。

今後もこのメンバーで色々なことに本気で挑戦し続けてください!

 

さて、お次はCグループ。

先日の亀谷先生のブログで詳しく書いてあるように、最後の最後までどうなるかわからなかったのがこのCチームです。

 

でもリハーサルの出来はほぼ完璧!

みんな「いけるかも!」という気持ちで本番に臨むことができました!

 

が、しかし…。

本番前のちょっとしたアクシデントで焦ってしまい、演奏開始と同時に音がズレてしまいました。

 

でもここからが本当にすごかった!

竹内さんに言われた「何があっても決して演奏し続けることをあきらめないでください」という言葉がみんなの頭によぎったんだと思います。

誰一人あきらめることなく演奏を続けました。

 

耐えて耐えて耐えて…最後のサビへ変わるそのとき!

音がぴったり重なったんです!!!

 

「ズレてる」とわかりながら演奏し続けるのって本当に辛いし不安なんです。

でもそれをみんなで乗り越えて、最後はばっちり音を合わせることができたので、達成感と良い意味での悔しさがこみ上げてきました。

 

決して100%の満足ではなかったかもしれません。

でもこの経験が、いつかきっと大きな財産になるような気がしました。

 

ラストはDグループ。

もはや言葉はいらないでしょう。

 

大トリにふさわしい演奏でした。

僕はキーボードを弾きながらめちゃくちゃ癒されていたというか、みんなの安心感に支えられている感じがしました。

 

その安心感に甘えてしまい、最後の大事なとこめっちゃミスってごめんなさい。

他のメンバー完璧やったのに、ホンマ申し訳ない…。

 

でもでも、僕がミスっているのがわからないくらい生徒たちがしっかり演奏してくれたのでOK!!!

たった4回の練習で、こんな良い思いをさせてもらえるだなんて、メンバーのみんなには感謝しかありません。ありがとうねー。

 

こうして音楽祭は大成功に終わったのでした!!

みんな本当にお疲れ様でした!!

 

そしてその後は、みんなで今日の振り返りをしました。

この振り返りの時間がまた良かった!!!(良かったって言ってばっかり)

 

これまでは、みんなの中でどんな経験が残ったのか、その時の感情や雰囲気のまま言葉にして振り返る作業ができないことのほうが多かったです。

でも今回は保護者の方もたくさん参加してくれていたので、生徒からしたらその言葉の一つ一つが宝物になるかもしれないと思ったし、何より生徒の生の声を竹内さんと共有したいという僕の想いもあり、こういう時間を取りました。

 

やっぱり鮮度って大事ですね。

一人ひとりの言葉や表情に、時間が経つと薄れてしまいそうな何かがたくさん詰まっていました。

そしてそれはたぶん、言葉にならなくても共有できるものだったと思います。

 

改めてこの文章を書きながら、ホンマに楽しかったなぁ、生きてたなぁとしみじみ思いました。

なんで「生きてたなぁ」という感想が出てくるのか?と考えてみると、それはたぶんこの音楽祭が「非日常」よりも「日常」に近いものだったからだと思います。

 

確かにハレの舞台とか演出的な意味では「非日常」なんですが、イベントとしてみんなが消費するような「非日常」じゃないというか…。

音楽祭当日に表現されているものが、学びの森での「日常」に起こっている一コマな感じがしたんです。

 

それぞれのグループらしさ(その良い部分も課題となる部分も)が音として表現されていて、決して「日常」と切り離されたものではなかった―。

ちょっと僕も言葉にしがたいですが、そんな印象を受けました。

 

う~ん、、もう少しじっくり考えていきたいですね。

とはいえやっぱり最高の音楽祭だったと言いきれます!これからもこういうことをやり続けたいですね!

 

この場に参加してくれたすべての人に感謝です。ありがとうございました。

竹内さん、また来年ももがきながら面白いことやりましょう。笑

 

このブログをご覧の皆様、音楽祭の動画は学びの森のインスタグラムで随時アップします。

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では、また~