生活とつながる
どうも、学びの森のキノシタです。
昨日は祝日で学びの森がお休みだったので、ハルマチに行ってきました。
※「ハルマチって何?」と思った方はコチラをご覧ください→『ただの”住人”として』
学びの森の生徒も一人手伝いにやってきてくれました。
この日は他にも、そんぽの家時代からのハルマチ住人の方も遊びに来られていました。
こんな風に、生徒や僕自身も一個人として、新しい人と出会って交流する機会って大事だなぁと思います。
少しずつ同じ住人として、関係が深まっていけばいいですね。
さて、この日のミッションは【壁に漆喰を塗る】です!
前回左官の経験値を爆上げした僕に怖いものはない!さぁ来い漆喰!!
と、その前に、大事な大事なマスキングテープ貼り。
親方(柳さん)も「左官仕事は準備が8割、塗りが2割」とおっしゃっておられた通り、準備がすごく大事です。
僕の中でマスキングテープとの対話が始まります。
お前(マスキングテープ)もまっすぐ貼られたいよな?ごめんな、へたくそで、、え?この角度で貼り始めれば、まっすぐ貼れるって…?
気持ち悪いと思われた方もいるかもしれません。
でもこんな風にぶつぶつ言いながら作業をしていると、少しずつ上達していくのです。
すべての壁にテープを貼り終え、いよいよ漆喰!!
ドロンとした物体が運ばれてきます。
海?フナムシ?みたいな匂いは鼻をかすめます。
親方曰く、この漆喰は珊瑚とか海苔とかで出来ているそう。なるほど、どうりでこの匂いと粘り気。
塗り始めると、これが前回の比じゃないぐらい難しい!!!
素材が変わるとこんなにも勝手が違うとは…?!
この日は気温が非常に高く、漆喰がすぐに固まってしまうようで、全然塗り広げられません。
むっず…なんじゃこれ!?ほんで暑いねん!!自分のできなさにイライラする愚かなキノシタ。
でも試行錯誤していくうちに、なんとなくコツが掴めてきました。
この自分が進化していく感覚、たまりません。
漆喰をつくるところも経験させてもらい、自分でつくった漆喰を壁に塗ったとき、電撃が走りました。
そうか、左官仕事って全部つながってるんや!!
気温や湿度などの天候、一つひとつ違う道具の性質、壁のコンディション、漆喰の調合バランス、そして自分自身の技術や性格。
そのすべてがつながって、それを理解することで初めて「塗る」ことができる。
これを経験できたことが、この日一番の学びでした。
いやぁ、脳汁出た出た。
そんなこんなで午前中の作業は終了。
疲れ果てた僕たちを待っていたのは、採れたて野菜とカレーライス。
もう最高としか言いようがないご褒美。
野菜をつくってくれた親方たち、カレーをつくってくれた子どもたちとお母さんたちに感謝して、めちゃくちゃ食いました。
すでに食べ終わっていた小学生たちが団らんしている風景を見て、あぁ生きてるなぁとしみじみ。
住人たちがそれぞれの居方をして、それぞれに協力し合って、仕事をして、生活する。
そんな「当たり前」だけど「当たり前じゃない」景色が目の前に広がっていて、学ぶことも生活とつながっていてなんぼやなと思いました。
ここでの学びは、全部が生活とつながっている、そんな気がしました。
休憩後、再び作業を進め、西日が傾き始めるまで、合計8枚の壁を塗りました。
身体はバッキバキ、汗だっらだら、でもどこか心地よい。
冷たいスイカをほおばりながら、また色んな経験をさせてもらおうと心に決めました。
柳さん、ハルマチ住人の皆さん、手伝いにきてくれた生徒くん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
そんなこんなで今日僕は手がボロボロ(漆喰は強アルカリ性だった)、眠気MAX。
また学びの森のみんなとも「生活」しに、ハルマチにいきたいですね。
このブログで興味を持ってくれたらいいな。
では、また~