平場で考え合う
どうも、学びの森のキノシタです。
久しぶりの雨ですね。気候の寒暖差に、どうも身体がだるい感じがします。
一部の小学生は(もちろん僕も)この雨の中でも歩いて来たようで、靴が帰るときもぐっちょぐちょという事件が発生していました。
保護者の方の心中お察しいたします…。
そんな雨模様の今日は、スタッフと生徒が「平場で考え合う」というシーンが多かったように思います。
まずは、スタッフがローテーションで桜井先生のゼミに参加したときのこと。
あるスタッフは小5~6年生のゼミへ、あるスタッフは中1~2年生のゼミへ、そして僕は中3~高校生のゼミへ参加しました。
それぞれのゼミで扱ったテーマは「教科書」
※小5~6年生のゼミでは小学生の教科書を使用しました
それぞれの表紙を見比べて、発見したことや感じたこと、考えたことを話し合います。
・背景が1年生は雲、2年生は星空、3年生は宇宙になってる
・表紙がつるつるじゃなくてザラザラしてる
・1年生はたくさんの生き物、2年生は同じ生き物の集団、3年生はひとつの個体だけって感じがする
・それぞれの動物が飛ぶ高さが、だんだん高くなっている
などなど、見比べてみると色んなことに気がつきます。
特に小学生は、とても細かい部分に目をつけていたようで、参加していたスタッフが驚いていました。
僕も久しぶりにゼミに参加して、全く自分の想定にない問いを考えるのが新鮮で、ついついしゃべりすぎてしまいました。
優しい生徒が「そういう風にも捉えられますね」と一言。
もしかしたら引かれてたのかもしれません…。でもやっぱり楽しいんですよね、こういう時間って。
誰も正解を持っているわけではないけど、安心して話し合えたり、落ち着いて考え合える時間を、もっとつくっていけたらいいなと思いました。
さて、こうした気づきや、そこから僕たちが感じ取る何か。
それはきっと、この教科書をつくった人たちが意図した何かです。
つまり、教科書という「メディア」を通して、そこには何らかの「メッセージ」が込められているということ。
それはいったい何なのか…?次回以降、教科書の中身に踏み込みながら(なぜこの物語が一番最初なの?など)その問いを考えたいと思います。
スタッフと生徒が「平場で考え合う」シーン。
もうひとつは、席替えについての意見を聞いたときのことです。
スタッフや生徒が増えたこと、卒業生が抜けたこと、生徒同士の関係性が変化したこと、などなど。
最近「席替えしてみる?」みたいな雰囲気が出てきていたので、とりあえず意見を聞いてみることにしたんです。※僕は小学生を担当
とりあえず意見を聞こうと思ったその時!
僕の中で「あれ?そもそも席替えって何のためにするんや?」という疑問が!
それをそのまま生徒にぶつけると、みんな立ち止まって考えてくれるからありがたい。
・色んな人と仲良くする/友達になるのが大切やから
・カンニング防止!
・気分転換にもなるし、やる気につながるから
・お楽しみイベントかな
・勉強しない子を先生の目の前に置いたり、トラブルを避けたり、制御するため?
・目が悪い子とかが平等に授業を受けれるようにする
みたいに、いっぱい考えが出てきました。
ふむふむなるほど…。
じゃあ、学びの森の席替えは何を目的にしたらいいんやろう?
これについては次回以降、じっくり考えていいたいところですね。
こういう部分をみんなで納得できれば、方法とかは案外なんでも良いのかもしれません。
自分の考えを言葉にできない子の「なんとなく嫌だ」みたいな意見も大切にしながら、少しずつみんなで考え合えればと思います。
新年度に入ってまだ1週間ですが、こうした場面がこれからも見られたら面白いんじゃないでしょうか。
またご報告いたします。
では、また~